それでもやっぱり前に進みます。
こんにちは。相次ぐ台風に気をとられ、気づくと季節はすっかり秋に。
服装も、急ぎ秋支度をされるかたも多いのではないでしょうか。
先日のコラムで、ある体外受精実施クリニックの専門医による「日本の不妊治療が妊娠しにくい根本的な理由」の中で、「1人の子どもが体外受精で生まれるためには、平均25.1個(38歳未満の女性に限っても6~16個)の卵子を採ることが必要」と述べられていました。
私のところにご相談くださる方には、この半年で1つしか成熟卵を得られなかったかたや、採卵に至らず半年以上リセットを繰り返しているかたもあります。
3個の胚を確保してから移植へ進む、といって1年以上移植できずに採卵し続けているかたもあります。
そのような方にとって、妊娠しにくい根本的な理由とは、何でしょうか。
漢方は、平均の考え方ではなく、その人にとっての100%をめざします。
採卵についても、その人にとって、1個・1回に最高であるよう最善策を探ります。
似たような状況にあっても、本当の不妊原因は全く違うことがよくあります。
漢方を選択される場合、大きく3つの段階に分かれます。
まずは、不妊治療前。不妊治療を希望していなかったり、治療検討中の場合。
次に、不妊治療中。不妊治療の効率を上げるため漢方薬で体調を整えたい場合。
そして、不妊治療後。不妊治療に行き詰まり、終了または停止し、漢方治療のみで妊娠をめざす場合。
いずれの段階であっても、大切な命をつなぐ1個・1回が大切に慎重に扱われることを心から願います。
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