FAQ: 成分補給系サプリと漢方の違い
漢方を始められる以前に、さまざまなサプリメントを摂られているかたもいらっしゃいます。
「今まで飲んでいるサプリメントと漢方はどう違うのですか?」というご質問についてお答えしたいと思います。
ビタミンやミネラルなど、その成分を補給することを目的としたサプリメントの場合は、基本的には体の機能を保つために必要な量が充たされていないため、その成分を追加して増やすために利用されます。摂り過ぎはマイナス作用もあります。
不妊治療の際にホルモン補充するのも、こちらはサプリメントではありませんが、体内にホルモン量を追加して増やすことを目的とされるものです。
ですから、作用としては、摂取すれば増えて効用も得られるけれど、摂取しなければゼロに戻る、という動線をたどります。
一方、漢方は、体を元気にして、内臓のはたらきを高めたり整えたりする作用であり、
たとえば黄体ホルモンの量が足りない場合に、薬や注射で直接黄体ホルモンを補充して量を増やすのではなく、卵巣機能やホルモン分泌の指令にかかわる「腎」の働きを補ってパワーアップすることにより、結果、必要なホルモン分泌も高まることが期待される、というものです。
ですから、急な変化をもたらすこともなく、過度に作用が続くこともありません。
成分的な不足か、それか働きの低下によるものなのかにより、適した対策をとることも大切だと思います。
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