44歳。まだ間に合うかと問われたら

今回は、「44歳なんですが、まだ間に合いますか」とご来店のお客さまのご相談です。

はじめに、正直にお答えするなら、
「可能性はゼロではありません。ただし、今の体の状態によって、できることは変わってきます」となります。

44歳という年齢は、たしかに妊活において、思い切りと覚悟も必要かもしれません。
卵巣機能は30代後半から緩やかに低下し、40代に入ると加速することが多くなります。

40代からの不妊治療で、採卵しても受精卵がうまく育たない、着床しても流産になってしまう、という経験をされ、保険対象外となる時点でひと区切りつけた、と言われます。
でも、時間が経過するほど、生理がくるたびに、諦めたくない気持ちが膨らみ、「やれるだけやってみよう」とご友人からの紹介で桃福宝をご利用いただくことになりました。

私の長年の相談経験の中で感じていることですが、同じ44歳でも、体の状態は人によって本当に大きく違います。
特に40代では、より個人差が目立つようになります。

生理周期が安定している方もいれば、乱れている方、冷えや貧血が長年続いている方、睡眠が取れていない方、仕事やストレスで気力が削られている方などは、数値化できないけれど、確実に卵巣の力に影響しています。

漢方的には、卵子を育てる力は「腎の精気」と「血の充実」によって支えられていると考えます。
腎の精気は加齢とともに消耗していきますが、消耗したからといってゼロになるわけではありません。 
残っている力を最大限に活かし、血を養い、気の巡りを整えることで、卵巣環境は変わりうると思います。

実際に、一陽館薬局で44歳から漢方を始め、妊娠へとつながった方がおられます。
「まさか自分が」とおっしゃっていた方が、半年後に「信じてよかった」とともに喜びあったこともあります。

ただし、すべての方が同じ結果になるとは言えません。ですが、体を整えることが何かを変えるきっかけになることは、確かにあります。

「間に合うかどうか」という問いへの正直な答えは、「今からの体の整え方次第で、可能性は変わってくる」ということだと思っています。

冷えはないか、眠れているか、生理の状態はどうかといった体の声を丁寧に拾い上げることが、44歳からの妊活で最初にやるべきことだと感じています。

漢方は、体の根っこから整えていくことを大切にします。
注射で直接ホルモンを増やし即効性を求めるアプローチではありませんが、体の内側から”自力を養う”ことで不妊治療の結果にも好ましい変化が出やすくなります。

「まだ間に合う」かどうかは、年齢だけて決まるのではなく、今日から体とどう向き合うかにかかっているのではないでしょうか。

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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