子宝の漢方~Sさん(31歳・女性)のケース その2~お血体質の改善~
<漢方薬服用9ヶ月>
検診に行ってきました。
内膜症が、数ミリ大きくなっていると言われました。
一度、手術を受け、解消しても「再発」は、よくあることらしく、経過観察とのこと。
3ヶ月前までは、悪化はみられなかったのですが、不安になりました。
何か、対処法はありますか?
*ここ数ヶ月の、Sさんの生活を一緒に振り返りますと、
ご家族の心配事と、それに伴う過労、不規則になることもあった生活の時間…
心身のご負担が重なった時期でもありました。
「ストレス」「睡眠不足」「疲労」などは、身体の抵抗力を弱め、ふだんより病気がおこりやすくなりますので用心が必要です。
勢いが強くなっている内膜症への対策として、より駆逖血作用を高める漢方薬、
「ストレス」への対策として、「気」のめぐりを整える漢方薬で、
心身のバランスを調整しました。
早期の妊娠にむけての養生法を確認しました。
<漢方薬服用10ヶ月>
血行が良くなっているのが感じられます。
前回より、服用を開始した漢方薬は、飲み始めた翌日に、とても体が温かく感じられ、翌々日は、とても強く体の冷えを感じました。その後は、全身が以前よりも温かく感じています。
便通は、とてもスッキリ快調になりました。
今周期の排卵期あたりに、かつてなかったくらい多くのオリモノが見られ、驚きました。
排卵日から約1週間目、昨日から、不正出血が微量ですが、見られます。
*漢方薬の駆逖血作用がかなり、効果的のようですね。
服用開始直後の体調の異変は、好転反応と考えられ、体質が変わり始めるサインの表れのようなもので、一時的に体調が不安定になったように感じますが、日常生活に支障なければ、心配ないです。漢方薬がお体に非常によく合っているサインともいえます。
基礎体温やオリモノの様子からも、ホルモンバランスが整ってこられたことがうかがえますね。
不正出血は、ないほうが良いので、ご予算の加減で、一時減量されていた、気血のバランスを整え、おなかの力を補う処方をお飲みいただきたいと思います。
検診の結果<漢方薬服用11ヶ月>
内膜症の状態をチェックするため、病院へ行きました。
前回検診から3ヶ月、内膜症に悪化は見られず、ホッとしました。
卵胞は33ミリほどになっているが、排卵されずにとどまっているとのこと。
先日、周期20日ごろ、短時間で、多量の白っぽい粘性のオリモノが、ありましたが、
基礎体温は上がらず、チェックも陰性でした。関連があるのでしょうか。
*内膜症に増大がなく、よかったですね。
今回の排卵は、うまくいかなかったようですが、
ホルモンバランスは、着実に整っているようですから、様子を見ていきましょう。
内膜症や子宮筋腫は、逖血(血液の流れが滞りやすい)の「体質」が原因ですから、
いったん手術や、治療を受けても、また見つかることが多いです。
Sさんの場合も、「妊娠しやすい体質づくり」=逖血(血液の流れが滞りやすい)体質の改善」=「内膜症や筋腫の出来にくい状態」ですから、この調子で、継続していきましょうね。
つづく
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