見えない不妊原因〜卵管閉塞と漢方〜
「生理周期も安定しており、基礎体温も二層に分かれてる。タイミングも取れている。それなのに、どうして授からないんだろう…。」
という方には、まずは不妊の基本検査をきちんと受けられることをおすすめします。
特に卵管閉塞は、自然妊娠か体外受精かといった「妊娠をめざす手段」にかかわる情報ですから一度はチェックされるとよいと思います。
というのも、不妊の原因はさまざまですが、卵管閉塞は重要な不妊原因のひとつでありながら、”自覚症状がほとんどない”からです。
自覚症状がないと、日常で不快な違和感を感じることもないですが、その代わりにご自身では気づきにくいのです。
卵管は、卵巣で育った卵子を子宮へ運ぶ大切な通り道ですから詰まったり、癒着して狭くなったりすることで、卵子と精子が出会うことができず、受精が妨げられてしまいます。
排卵も生理も正常に見えていても、目に見えないところで妊娠のチャンスが阻まれているかもしれません。
卵管閉塞の主な原因としては、以下のようなことが挙げられます。
・性感染症(特にクラミジア感染)による炎症
・子宮内膜症による癒着
・過去の手術や帝王切開による影響
・骨盤内炎症性疾患(PID)
その他、まれに先天的な異常
これらに共通するのは、卵管が炎症を起こして癒着してしまうことにあり、そのせいで通りが悪くなったり、完全に詰まってしまったりするのです。
卵管閉塞が見つかった場合、医学的には次のような対応が検討されます。
①手術による卵管形成術
詰まりや癒着を取り除き、卵管の通りを回復させる手術です。
②体外受精
卵管が完全に閉塞している場合、自然妊娠は難しいため、体外で受精させて子宮に戻す「体外受精」が推奨されます。
③抗炎症治療
軽度の炎症や感染が見つかった場合には、抗生剤などによる治療が行われることもあります。
医学的対処は、妊娠への最短ルートを考える上でとても重要なことですが、一方で、「手術後の癒着予防」や「体外受精に向けた体づくり」など、漢方の分野では体質改善をサポートすることができます。
漢方では、卵管閉塞の根底には、以下の体質面からの影響ととらえます。
「瘀血」=血の巡りの停滞
「湿熱」=体内にこもった余分な熱と湿気
炎症や癒着は、瘀血と湿熱によって悪化すると考えられ、これらを漢方で整えることで、体質改善を目指します。
一陽館薬局では、あきらめる前にできることがあります。
漢方での体質改善は、自然な妊娠力や回復力を高め、心と体、両方をサポートしていくことができるので、”質の高い妊活”に取り組むことができます。
「もうダメだ」と思ったその先に、一緒に新しい可能性を見つけていきます。
あきらめない妊活に寄り添いサポートしていきます。
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