“良性”だけど妊娠に影響あり?〜子宮筋腫が気になるかたへ〜
「子宮筋腫があるけど、小さいから様子見でいいと言われた」
という方もおられると思います。
子宮筋腫は、30代後半〜40代女性の3〜4人に1人が持っているとされる、比較的身近な婦人科疾患ですが、「良性だから大丈夫」「小さいから問題ない」と受けとめられているのではないでしょうか。
子宮筋腫はできている位置や大きさによっては、は、“妊娠を遠ざける要因”になるリスクもあり、しかも一般的に生理に伴うかのように大きくなり増悪するのです。
医学的にはいくつかの種類がありますが、妊娠にとって影響が大きいのが、「粘膜下筋腫」や「筋層内筋腫」とされ、以下のような問題を引き起こすことがあります。
・着床の妨げになる
・子宮内膜の環境を乱す
・子宮の収縮や血流を悪化させる
・ホルモンバランスに影響を及ぼす
また、生理痛や過多月経などの症状があれば、身体は常に「小さな炎症状態」といえます。
炎症が卵巣や子宮の働きを低下させる要因の一つと考えられるケースもあるようです。
漢方では、子宮筋腫は「瘀血」と「痰湿」の影響が大きいとされます。
瘀血とは、血の巡りが悪く滞っている状態で、痰湿は、水分代謝が乱れて不要なものが体に溜まっている状態を指します。
筋腫ができやすい方は、冷えやすく、むくみやすく、血流が悪い傾向が見受けられます。
一陽館薬局の子宝漢方では、子宮筋腫を生じる体質そのものを整え、着床や妊娠維持にプラスにはたらくようサポートします。
これにより、医学的にピルや手術などによる治療をしても再発するというリスクも解消するようはたらきかけるのです。
一般的に体質改善のための処方としては、以下のような考え方によりお一人おひとりに合った漢方をおすすめしていきます。
・血流を良くする処方(活血化瘀)
・余分な水分をさばく処方(利水化痰)
・子宮内膜環境を整える処方(補血養血)
子宮筋腫があるからといって、すぐに手術を選択しなくても、体質改善の側面から妊娠に好ましい状態に向かうことは可能です。
今回のご相談では、粘膜下筋腫を複数抱得ておられますが、43歳という年齢から手術や妊娠可能になるまでの回復期間を費やすことは避けたいということでした。
漢方と生活改善で4ヶ月間しっかりと体を整えた結果、自然妊娠に成功されました。
「筋腫があっても、私でも妊娠できた」
との言葉が印象に残っています。
もしかしたら「生理が重いのは当たり前」になっているかた、「今ある筋腫」だけでなく「筋腫が発生する体質」に注目してみましょう。
不妊の原因が「筋腫」であるとは限りませんが、リスクを解決し安心できることもまた、大切な一歩です。
※ブログで取り上げて欲しいテーマはInstagramDMまたは公式LINEメッセージにて受付中
◎陽子先生妊活Instagram
この記事へのコメントはありません。