胚盤胞をめざして。

より高率な妊娠を目指して、胚盤胞まで培養することを決めたものの、その一歩手前で分割が止まってしまうこともあります。

「年齢のせいで・・・」とご相談くださったお客さまは、採卵~受精はできても移植に至らない状態が今回で5回連続になり、気づくと1年近くスタートラインに立てていないのです。

毎回、気持ちを立て直すのも大変で、燻る想いを心の奥のほうに閉じ込めて、見えないふりをして切り替えてこられたというのです。

胚盤胞のほうが有利だから・・
胚盤胞に至らない程度なら着床は難しいはず・・・
自分の年齢は自分がわかっている・・・
それでも、やっぱり・・・
せめて、移植というスタートラインに立ちたい・・

医学的に難しい局面になったとき、漢方でサポートできることがあります。
それは、医学的な見方とは別の角度から、体の状態や妊娠力をみて、漢方の視点から体を整えようとするものです。

ホルモンはホルモン、卵子は卵子・・・と、ひとつひとつを区切って検証するのではなく、また、体の働きと精神バランスや自律神経といった、科学的にハッキリしづらい関連性も必要な要素と捉えて、心も含めた全体の調子から整えていきます。

漢方薬の服用を重ねるほど、心身の調子が良くなり、本来の健康的な内蔵機能を回復することをめざします。

卵子を作って数を増やすことはできなくても、今ある卵子の中で元気な卵子を増やすことはできるのです。
それは、漢方薬がそうするのではなく、漢方薬により、卵巣が元気になったために機能が高まり、その結果として元気な卵子がつくられる、ということです。

ですから、直接的に成長を促したり、量的に増やしたりするのではない分、継続するほど良くなり、また、体質が変わるので、多くの場合に関連する他の症状まで改善されるのです。

漢方の効きめを体感された方々が、ご自身の体調の変化を不思議に思われるのです。
でも、それは本来の健康を回復することで、不思議体験とは違います。

慢性的な不調をきちんと改善することで、心身ともに元気になることから始めるのは、決して遠回りではありません。
行き詰まった時こそ、無理に進もうとせずに元気を養いましょう。

日に日に景色は変わります

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