胃腸が弱ると注意!〜血虚とは〜

湿度が高い時期には胃腸が弱るというトラブルについて先日お伝えしましたが、不妊相談で要注意なのが”脾虚からの血虚”についてです。

「血虚」は、医学的にいう「貧血」と一部重なる部分もありますが、単なる赤血球やヘモグロビンの不足にとどまらず、漢方では“血の力“のような意味合いを持ちます。
つまり、濃度・量ともに心身が機能するために必要な働きを満たすことが大切だということです。

血虚だと身体全体への滋養が行き届かなくなり、さまざまな不調が引き起こされます。
めまい・立ちくらみ
動悸
不眠・夢が多い
目の乾き・視力低下
爪の変形・乾燥肌・抜け毛
月経不順・月経量の減少

「血」は、「血(ち)」ではなく「血(けつ)」と言い、単なる血液だけを意味するものではなく、身体を滋養し、心身の活動を支える重要な構成要素とされてこの不足した状態、あるいは質が低下した状態を「血虚(けっきょ)」と呼びます。

血虚の主な原因
◎脾胃の虚弱
 漢方では「脾」は飲食物を消化吸収し、「気血生化の源」とされます。
脾胃が弱ると、食べたものから十分な栄養(血)を作れず、血虚の原因となります。

◎慢性的な失血
 月経過多、痔出血、胃潰瘍などによる長期の出血は血虚を引き起こします。
女性では特に、産後や流産後も要注意です。

◎過労・過思
 長時間の労働や精神的ストレスによって「心血」が消耗され、血虚に至ることがあります。
特に精神活動が盛んな人は、血を消耗しやすいとされます。

◎加齢や体質
 加齢により血の生成力が衰えたり、もともと血を作る力が弱い体質(先天的な脾虚など)の場合も血虚が起こりやすくなります。

血虚は「肝血虚」「心血虚」「脾血虚」など、臓腑の状態に応じてさまざまな形で現れます。
例えば、肝血虚では目の不調や筋肉のひきつり、不眠が目立ち、心血虚では動悸や不安、不眠などの要因となりますが、妊娠に直接的に影響するのは「肝血虚」です。
「肝」は、生理をつかさどる働きの中心ですから、肝血虚は、生理不順、卵子の質低下、経血不足や冷えの原因にもなり、妊娠の成立や維持に大きく影響します。

血虚は単なる血液の不足ではなく、血の働きの弱りとして、ご自身の体調はもとより赤ちゃんの成長にも関わり、また、身体と心の両方に影響を及ぼす体の根幹です。

一陽館薬局では、体質からの血虚、ライフスタイルの乱れによる血虚、不妊治療による血虚などにも、原因に応じて、漢方薬と生活養生の両面から改善に向けて対策をご案内しています。

お体に頼りなさを感じる方、食が細い方、もっと元気になりたい方は、ご相談ください。

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