空胞はなぜできるの?

「今回は順調に採卵を迎えられそう」と期待して臨んだ採卵だったのに、結果は「空胞でした」と。
期待しただけにショックも大きいのも理解できます。
なぜ卵胞は育っているのに、中に卵子がない状態を空胞といいます。

なぜ、空胞ができるのでしょうか。

空胞ができる理由について考えていきたいと思います。
排卵誘発や自然周期で卵胞が育ったときに、その中に「卵子」が入っているのが理想的な状態です。
見た目にはしっかり育っていても、採卵してみると卵子が見つからない場合があり、この「中が空っぽの卵胞」を“空胞”と呼びます。

空胞の原因はひとつではありませんが、代表的な理由としては、次のようなものが考えられます。
●卵胞の成熟が不十分なまま採卵が行われた場合
卵子がまだ育ちきっていない段階で採卵すると、
卵子が未分離のまま卵胞壁に残ってしまうことがあります。

●ホルモンの分泌バランスが乱れている場合
LH(黄体化ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌されるタイミングがずれると、卵子の成熟がうまく進まないことがあります。

●卵巣機能の低下や血流不足
卵巣の血流が悪いと、卵胞への栄養・ホルモン供給が不十分になり、空胞になりやすい傾向があります。
特に年齢とともに卵巣の反応が鈍くなっている場合、採卵数が減り、空胞率が上がることもあります。

●採卵のタイミングのズレ
hCG注射後の採卵タイミングが早すぎたり遅すぎたりすると、卵子がまだ離脱していなかったり、すでに排卵済だったりすることもあるかもしれません。

空胞が一度出たとしても、次の周期に良い卵子が採れることもあります。
しかし、続けて何度も空胞がある場合には、
「卵巣の状態」や「体全体の血流・代謝」を見直すことが大切です。

漢方の視点では、空胞ができやすい体質には「血の不足(血虚)」や「血の滞り(瘀血)」が関係していることが多いです。
血の巡りが悪いと卵巣の働きが鈍り、ホルモンの刺激を受け取りにくくなるため、卵胞の成長が途中で止まってしまうことがあります。

そのため、漢方では「卵巣の血流をよくする」「体を温める」「気血を補う」ことで、卵の育ちを後押ししていきます。

一陽館薬局では、体質や冷え、ストレス、生活リズムを含めて漢方やカウンセリングをご利用いただきながらお一人おひとりに合ったアドバイスをしています。
整えることで、卵胞の質が少しずつ変化していくケースも多いのです。

空胞は、「もう卵子がない」という意味ではありません。
その周期の卵がたまたま育ちきらなかっただけかもしれませんし、体のコンディションが整えば改善できる場合もあります。

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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