睡眠負債を妊娠力で肩代わりしていませんか
ご相談の際に生活習慣について伺うと、睡眠に課題がある人が多いですね。
仕事やご家族の事情で寝る時間が遅い、寝ても途中で目が覚める、眠りが浅く朝起きづらい、寝足りない、疲れを持ち越している、などなど、それぞれに何かしらの不足を感じておられるようです。
“睡眠負債”は健康問題として注目されていますが、妊娠をめざすかたこそ見直すべきテーマだと思います。
例えば、「体外受精前に何かできることありませんか?」「どんな運動が効果的ですか?」「何を食べるといいですか?」などのご質問をいただく方々にも、多くの場合に睡眠負債がみられます。
命を生みだす妊活こそ、睡眠は、何よりも最優先すべき生活習慣です。
「忙しくて寝る時間が取れない」「多少の寝不足は気合いで乗り切れる」とやり過ごしている場合ではありません。
睡眠は、休息ですが、妊活に置きかえると、必要なホルモンバランスを整え、自律神経をリセットする生命力の基本を回復する役割を担います。
夜、眠るべき時間帯にしっかり眠れていないと、自律神経に乱れが生じます。
活動モードの交感神経優位の状態が続くと、脳と卵巣をつなぐ視床下部—下垂体系のリズムが乱れ、排卵にも影響します。
基礎体温が安定しない、排卵しているはずなのに高温期が短い、月経前の不調が強くなる等は、「回復する時間が足りていない」という体の声とも言えます。
漢方では、睡眠不足が続く状態を「血」と「陰」の消耗として捉えます。
特に女性は、月経・妊娠・出産という大きな血の動きを担うため、睡眠による補充が追いつかないと、ご自身の生命維持を優先するため真っ先に生殖機能を抑制する方向へ傾きます。
つまり、眠らないことで失われたエネルギーを、妊娠する力を削って補っている構図となってしまうのです。
妊活において大切なのは、何かを“足す”前に、まず回復できる体をつくることです。
睡眠が整うと、漢方の効き方も変わり、治療成果も得られやすくなるでしょう。
一陽館薬局では、「何時間寝ていますか」だけでなく、「どんな眠りか」「朝、体がどう感じているか」まで丁寧にうかがいます。
妊娠力は、気合いや我慢で引き出すものではありません。
休ませ、満たし、養っていくものだと考えます。
もし今、頑張っているのに結果が出ないと感じているなら、その努力は、睡眠負債を妊娠力で肩代わりすることになっていないか、毎日の生活を振り返ってみてください。
妊娠力を高めるには、最適な時間帯に体を十分に養うことが大切ですね。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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