生理に疑問を感じたら
漢方相談で必ず触れる内容に「生理の状態」が挙げられます。
極めて個人的な現象であるがゆえに、客観的に見る機会が少ないため、生理との付き合い方も人それぞれですが、かなりの”ばらつき”があると感じます。
生理の基準として、「不具合はあるが病気ではない」ではなく「妊娠を迎えるに有利な環境」というレベルをめざしましょう。
*妊娠を迎えるに有利な環境*
周期=28〜30日で安定
出血=5〜7日間、色は鮮紅色
血塊=米粒大程度、多くない
生理痛=ない、違和感程度
この通りでなければ妊娠できないわけではありませんが、もし、ご自身の生理が全く違うと思われるならば、改善の余地ありとご理解いただければと思います。
西洋医学が数値や画像検査で状態を評価するのに対し、漢方では「体質」や「血液の質や流れ」に注目します。
同じ“生理痛”といっても原因が異なり、対応も変わるのです。
血虚(けっきょ):血が不足している状態で、経血が少なく色が淡い、めまい・冷えを伴いやすい。
卵巣機能の低下と関わることもあります。
瘀血(おけつ):血の巡りが滞る状態。経血が暗赤色で塊が多く、強い痛みを伴う。
子宮内膜症や筋腫と関連しやすい。
気滞(きたい):気の巡りが滞る状態。周期が乱れやすく、胸や下腹部の張り、イライラを伴う。
ストレスが影響することが多い。
漢方では、こうした体質を見極めて根本か
ら整えていくことを目ざします。
生理は不調を伴うものではありません。
今まで慣れている症状や、年齢によるから仕方ないと思い混んでいる日常的なトラブルにしっかり向き合い、体質改善を進めることは、妊娠力を底上げする大切な養生といえます。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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