無月経からの自然妊娠
若いころから生理不順でしたが、深く考えたことはなく、むしろ毎月生理がないほうが楽だと思って過ごしていました。
仕事が忙しくなるとさらに生理のことを意識することがなくなり、前回の生理がいつだったか思い出すこともなくなっていた時期もありました。
結婚して、いざ子供が欲しいとなり、初めて生理の重要性を感じ焦りました。
すぐに婦人科へ行ってホルモン治療を受けましたが、あなたの体は自然には排卵できないようですね、と言われ、体外受精をすすめられました。
私は体質的に排卵できないと思い込み、赤ちゃんを授かるには体外受精しかないと主人に相談しましたが、主人は体外受精や不妊治療には大反対で、どうすればいいかわからなくなりました。
・・・・・・体外受精や不妊治療だと妊娠するはず、と漠然と決め込んでいる方がおられます。
実際に不妊治療を受けても授かるに至らず、どうすればよいか困ってご相談になる方もおられます。
体質だから仕方ないといって、生理痛も冷え性も痛み止め薬やカイロなどでやり過ごしてばかりで、子宮筋腫や卵巣のう腫の手術を受けても当然のように再発に悩まされたりしているご様子も見られます。
漢方の考えは、この「体質」を改善しようというものです。
痛みを抑えるのではなく、痛みの原因を改善して痛みが起こらないような状態になることが目的です。
不都合があり排卵できないなら、その不都合を改善することを考えるのです。
まずは基本的な生理周期となるよう排卵の様子や生理の様子を整えることが先決です。
生理周期を構成するひとつひとつの現象が確実に起きることを大切にして、焦らずしっかり状況をみていくと、卵巣機能や子宮環境、血流などの変化が実感されます。
じっくり自力の排卵まで待つこと約50日でしたが、高温期は12日程度持続されていましたので、タイミングを捉えることができたら、妊娠のチャンスはあることから、瘀血を改善して血行や着床環境を整え、補腎作用で生殖にかかわる卵巣機能を補い働きをサポートしていきました。
漢方のみで9ヶ月目の自然妊娠となりました。
排卵が不順でいつ生理が来るかもわからない方も、一度ご相談ください。できれば基礎体温を付けていただくと一緒にご相談時に拝見しながら、より適切なアドバイスも可能かと思います。
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