漢方特有の反応〜瞑眩(めんげん)とは〜
意気込んで始めたのに、漢方薬を飲み始めて1か月足らずで、「これって大丈夫なの?」と思う体調変化があると不安になりますよね。
「急に短い周期で生理が来た」
「不正出血が起きた」
「体がだるく、なんとなく頭が重く感じる日が数日続いた」
など、一見 ”あまり好ましくない変化” のように思われるかもしれません。
これは「めんげん(瞑眩)」といって漢方薬を始めると、体が良い方向に変化し始めたときに一時的に不快な症状が表れることがあります。
副作用は時間が経っても改善せず、むしろ体に負担をかけ続けるのに対し、瞑眩は、体質改善の過程で現れる”良くなり始めたサイン”のようなものです。
・生理の出血量や色が一時的に変わる
瘀血(血の滞り)を動かす漢方を服用すると、生理の出血が増えたり、黒っぽい塊が多く出ることがあります。
これは子宮内に滞っていた血が排出される過程で起こるもので、その後は生理の色が鮮やかに、量も整っていく傾向があります。
・生理痛が一時的に強くなる
血流を改善する段階で、古い血が動き出すと痛みを伴う場合があります。
数周期で落ち着き、その後は痛みが軽減することが多いです。
・おりものの変化
水分代謝を整える処方を飲み始めると、一時的におりものが増えたり、色やにおいが変わることがあります。
これは体内にたまっていた余分な湿や熱が外へ出ていく反応です。
・基礎体温の変調
体質が整っていく途中で、一時的に高温期や低温期が乱れる場合があります。
しかし、その後は二相性が安定してくるケースがほとんどです。
めんげんは数日で自然に落ち着き、その後はとても調子が良くなられることが多く、体のリズムが整っていくきっかけとして、むしろ好ましい傾向と受けとめていただいても大丈夫です。
ただし、瞑眩かどうかを見分けるには、漢方相談の経験がないと難しく、「副作用」と誤った解釈をされることもありますので、慎重に専門家へご相談いただくのが安心です。
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