漢方以外では問題なし、でも漢方では大問題!
「不妊治療はひと通りやりました。検査も治療も、食事や運動も、サプリも試しました。どこも異常はないと言われます。でも、なぜか妊娠しないんです」
一陽館薬局には、このようにご相談に来られる方もおられます。
医学的検査で問題が見つからない場合、漢方的な側面からお体の状態を丁寧にうかがうと、最も大切であり、基本的な条件ともいえる必要不可欠な体質として「瘀血(おけつ)」があります。
瘀血とは、血の巡りが滞り、古い血が体内に留まっている状態です。
イメージとしては、子宮や卵巣まわりの血流が悪くなると、卵子の育ちや着床環境に影響が及ぶというわけです。
瘀血はシンプルに生理の状態をみると理解できます。
・生理痛が強く、鎮痛剤が手放せない
・経血の色が暗赤色や黒っぽい
・レバー状の塊が混じる
・経血がダラダラと続き、スッキリ終わらな
・生理の始まりが不明瞭
これだけでは病気ではありませんから、現代医学では「個人差」で片づけられることも多いですが、漢方では重要な“異常”と捉えます。
赤ちゃんのベッドとなる子宮に古い血や滞った血流があると、ふかふかの布団ではなく硬く冷たい場所になってしまいます。
卵巣に十分な血液が届かなければ、卵子の質にも影響が出ます。
つまり、瘀血は卵子の育ち・着床・妊娠の継続すべてに関わる重大要因なのです。
瘀血の改善は、単に生理痛を軽くするだけでなく、子宮・卵巣の環境を根本から整えることにつながります。
血流がスムーズになると、体の冷えも改善され、卵子が元気になり、着床力も上がります。
「漢方は最後の砦」という声も聞かれます。
瘀血の改善は漢方特有の考えですが、最後じゃなくても改善することはできます。
一陽館薬局ではできるだけ早い時期に漢方で対処されることをおすすめしています。
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