漢方はどれくらいで効果が感じられますか?
妊活相談の中で、高率で受ける質問があります。
「漢方って、どれくらい飲めば効果が出ますか?」
ごまかすわけではありませんが、この問いに対する答えは一つではありません。
なぜなら、時間の感じ方も、身体の状態も、人それぞれだからです。
不妊相談をしていると、「3か月も待てません」という方もあれば、「2年くらいは腰を据えて整えたい」という方もおられます。
どちらが正しい、ということではありません。
目指すゴールや、今の身体の状態によって、必要な時間は変わってくるのです。
基本的に漢方では、「症状」と「体質」という二つの視点で考えます。
症状とは、今まさに感じている不調のこと。
たとえば、冷え、肩こり、胃もたれ、月経痛などです。
一方、体質とは、長い年月をかけて少しずつ作られてきた、不調の根源。
生活習慣、ストレス、加齢、体力の低下などが重なって成立するものです。
短期間で起こり、短期間で変化するもの、たとえば風邪、口内炎、一時的な肩こりなどは、数日から1週間ほどで変化を感じることが多い症状といえます。
反対に、長年続いてきた状態や、時間をかけて進んできたもの、たとえば不妊、高血圧、糖尿病、慢性的な冷えや疲労感などは、体質そのものに関わります。
こうした場合、身体を「元に戻す」ためには、それなりの時間が必要になります。
実際には、多くの不調が症状と体質の両方に関係しています。
たとえば、
・胃腸が弱い体質があるから口内炎を繰り返す
・呼吸器が弱い体質があるから風邪をひきやすい
といった具合です。
この「症状と体質、どちらの割合が大きいか」によって、選ぶ漢方薬も、感じられる変化のスピードも違ってきます。
そのため、「飲んですぐに変化を感じる方」もいれば、「最低でも6か月はかかりますね」とお伝えするケースもあります。
これは決して漢方が遅いという意味ではなく、
その方の症状の深さ、体質の積み重なり、身体の回復力を総合して考えた結果なのです。
妊活において特に大切なのは、
「いつ結果が出るか」だけに意識を向けすぎないこと。
身体が少し楽になった
眠りが深くなった
生理の質が変わってきた
疲れにくくなった
些細な変化に思われるかもしれませんが、身体が正しい方向へ動き始めた兆候でもあります。
今の身体と、これからの身体をどう整えていくか。
その時間をどう受けとめるかが、結果にも大きく影響します。
焦らず、でも立ち止まらず前向きに進むこと。
ご自身の身体に必要なペースで整えることができているなら、それは即効性と受けとめてよいかと思います。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
※ブログで取り上げて欲しいテーマはInstagramDMまたは公式LINEメッセージにて受付中
◎陽子先生妊活Instagram




この記事へのコメントはありません。