漢方の“めんげん”とは
漢方をご利用いただいている方は“めんげん”ということを耳にされたことがあるかもしれません。
一言でいうと、「からだが良い方向に動き出したことを知らせる変化」です。
漢方を飲み始めて数日経つ頃に、
「体調がいつもと違う感じがする」
というご相談を受けることがあります。
でも実は、この“いつもと違う変化”を、漢方では 「めんげん(好転反応)」 と呼ばれ、からだが良くなる準備を始めた時に起こりやすい現象 とされています。
具体的に、漢方薬が体質の深い部分に届き始めると、“からだが正常に戻ろうとする働き”が起こることがあります。
・滞っていた巡りが整い始める
・弱っていた働きが上がり始める
・乱れていたリズムが整い始める
といった調整の反応がみられます。
そして、この過程で、一時的に次のような症状を感じることがあります。
・眠気が出る
・お通じが変わる
・生理周期が前後する
・吹き出物が出る
・だるさが出る
これは悪化ではなく、からだが「ここを整えますよ」と教えてくれている変化です。
良い方向に動き出したために出る“通り道”のようなものと考えます。
つまり、血流、ホルモン、自律神経、消化吸収、睡眠など、さまざまな条件が連動しています。
漢方は、この土台を整えることを目ざします。
そのため、体質へのアプローチにより、本来のバランスに戻る途中の調整が生じることがあります。
例えば
・血流が良くなってくる
→ 古い巡りを切り替える時にだるさが出やすい
・自律神経のバランスが整う
→ 副交感神経が優位になり眠気が出る
・ホルモンのリズムが整う
→ 生理が少し早まったり遅れたりすることがある
どれも
「からだが動いているからこそ出る変化」
であり、悪いことではありません。
ただし、すべての変化がめんげんとは限りませんから、一陽館薬局では、ていねいな見極めもおこないます。
・漢方が体質に合っていない
・量や飲み方が合っていない
・生活リズムとのミスマッチ
などで不調が出る場合もあります。
不調を感じたら、気になるこがあれば、遠慮せずお知らせいただきたいと思います。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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