”水はけ”のよい体で、妊活を乗りきる!
夕方になると足がむくむ・・・
よく聞かれるお悩みです。
朝は気にならないのに夕方になると靴がきつくなったり、特に生理前になると身体が重く感じられたり、ちょっと冷えると胃腸の調子が崩れたりするのは「むくみ」「だるさ」「胃腸」というそれぞれ異なる症状にも見えますが、共通点に「水分代謝」があるとも考えられます。
むくみは、皮下組織などに余分な水分がたまった状態です。
長時間の立ち仕事や座りっぱなし、塩分、生理周期などが関係するほか、甲状腺、腎臓、肝臓、心臓などの病気や薬剤が背景にある場合もあります。
漢方では「水」と「血」のバランスに注目します
漢方では、体に必要な水分を「津液(しんえき)」と呼びます。
津液の生成・運搬・排泄には「脾・肺・腎」が関わっています。
「脾」は、現代医学の脾臓ではなく、胃腸の消化機能と栄養を運ぶ働きを担います。
食欲が落ちる、食後に身体が重い、便がゆるい、疲れるとむくみが強くなるなどの場合は、脾の働きと水分代謝の関係を考えていきます。
さらに、むくみと「血」の状態も合わせてチェックすると、生理痛が強い、経血の色が暗い、血塊がある、冷えや重だるさを伴う場合には、血の巡りが滞る「瘀血」も関係してきます。
つまり漢方では、「水がたまったから水を出す」ではなく、水や血が巡りにくくなった理由に目を向けて考えるのです。
むくみと不妊の関係は
足や顔のむくみが、不妊の直接的な原因になるわけではありませんが、なぜ「むくんでしまうのか」を考えてみると、妊娠に関わる体質面での課題が確認できる場合があります。
たとえば甲状腺機能の異常はむくみの原因となり、月経や排卵にも影響することがあります。
また、体重増加や肥満は排卵障害と関連するというデータもあります。
「水はけ」のよい体質になる
むくみが気になるからと、水分を極端に減らす必要はありません。
漢方でのアプローチは、「たまった水を出す」ことより、「スムーズに巡る体」をつくることをめざします。
胃腸が弱っていれば整える、冷えがあれば温める。気の巡りが滞っていればリラックスする、「血」が不足していたら血を養う、血の巡りを整え瘀血をケアする、などバランスの崩れはお一人おひと異なりますので、同じ「むくみ」といっても、必要な取り組みを考えることが大切です。
一陽館薬局が考える「水はけのよい体」の意味とは、水が必要なところへ届き、不要なものが排出されることです。
漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
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