気血生化の源~お腹弱くないですか?~

「独身時代は、けっこう不摂生してたので、体には自信がなくて・・・」
と言われることがあります。

食事、睡眠、生活リズムなど、結婚を機に大きく変わられた方もおられますね。
”これくらい大したことない”とやり過ごしてきたことが、いざ妊娠に向かう際には大きな問題となってくるのかもしれません。

その一つに ”おなかが弱い”(=胃腸虚弱)があります。
おなかが弱いといっても、必ずしも下痢や腹痛、食欲不振などのトラブルだけでなく、”はたらきが弱い”ことを指します。
胃腸は消化吸収を担っており、消化吸収によって栄養や血液を増やします。

医学的な不妊原因もない、生理も順調、基礎体温も明らかな乱れはなく、個人差はあるものの、一般的に加齢を理由にされる年齢でもない、というケースがあります。

漢方薬を飲み始めても劇的な変化が感じられない場合が多く、体調や効きめの表れ方も一定でなく、良くなってはいるけれど歯切れが悪い変化なのです。

不妊相談で特に注意が必要なのは ”脾虚(=お腹が弱い)からの血虚” です。

「血虚」は、医学的にいう「貧血」と一部重なる部分もありますが、単なる鉄分やヘモグロビンの不足にとどまらず、漢方では“血の力“のような意味合いを持ちます。
つまり、濃度・量ともに心身が正常に機能するために必要な働きを満たすことが大切だということです。

血虚だと身体全体への滋養が行き届かなくなり、さまざまな不調が引き起こされます。
めまい・立ちくらみ
動悸
不眠・夢が多い
目の乾き・視力低下
爪の変形・乾燥肌・抜け毛
月経不順・月経量の減少

「血」は、「血(ち)」ではなく「血(けつ)」と言い、単なる血液だけを意味するものではなく、身体を滋養し、心身の活動を支える重要な構成要素とされています。
この不足した状態、あるいは質が低下した状態を「血虚(けっきょ)」と呼びます。

 漢方では「脾」は飲食物を消化吸収し、「気血生化の源」とされます。
脾胃が弱ると、食べたものから十分な栄養(血)を作れず、血虚の原因となります。

血虚は「肝血虚」「心血虚」「脾血虚」など、臓腑の状態に応じてさまざまな形で現れます。

例えば、肝血虚では目の不調や筋肉のひきつり、不眠が目立ち、心血虚では動悸や不安、不眠などの要因となりますが、妊娠に直接的に影響するのは「肝血虚」です。
桃福宝の「碧珠」では、大和当帰を主体に肝血を養う作用が期待できます。
「肝」は、生理をつかさどる働きの中心ですから、肝血虚は、生理不順、卵子の質低下、経血不足や冷えの原因にもなり、妊娠の成立や維持に大きく影響します。

血虚は単なる血液の不足ではなく、血の働きの弱りとして、ご自身の体調はもとより赤ちゃんの成長にも関わり、また、身体と心の両方に影響を及ぼす体の根幹です。

一陽館薬局では、体質からの血虚、ライフスタイルの乱れによる血虚、不妊治療による血虚などにも、原因に応じて、漢方薬と生活養生の両面から改善に向けて対策をご案内しています。

お体に頼りなさを感じる方、食が細い方、もっと元気になりたい方は、ご相談ください。

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