桑実胚にかける!

「桑実胚でしたが、妊娠できました」
とご報告をくださったお客さま。

44歳、採卵16回目。
この1年は、毎回受精はするのに、胚盤胞まで育たず成長が止まってしまうのです。
惜しいという言葉よりも、虚しさが勝ります。
採卵の結果が確定した日、次の生理が来たらまた頑張りましょう、と言われます。

胚盤胞はたしかに有利かもしれませんが、それは移植できた場合の話で、移植というスタートラインに立つことが叶わなければ意味がないのです。

桑実胚というのは、分割を繰り返した受精卵が胚盤胞に向かう途中の段階で、クリニックでも「胚盤胞でなければ移植しない」という方針のところも少なくないようです。

クリニックから「発育停止していない限り、移植は試してみましょう」という提案を受け、やれることは何でも試したいという気持ちで臨まれたそうです。
陽性の結果を受け、担当医からも「これは奇跡に近いね」と伝えられたそうです。

胎嚢確認も、心拍確認も、決して早いほうではありませんでしたが、歩幅は小さめでも着実な歩みを重ねられました。

桑実胚は胚盤胞の手前ですから見方によっては「発育が止まってしまうかも」と思われるかもしれません。
たしかに、妊娠率も胚盤胞と比べるとやや劣ります。
だけど、「全く可能性がない」わけではありません。
今回のように、培養中にはゆっくりでも、子宮という自然な環境に戻すことで、力強く育ってくれる受精卵もあるのです。

今回のお客さまの場合は、卵巣刺激に対する反応が特にここ数回は鈍くなる傾向が続いており、同じような方法で採卵を繰り返しても、うまくいって1~2個、空胞だったり受精しても途中で発育が停止してしまう状態が続いていました。

少し前までは移植して判定で結果に恵まれない、という状況だったものが、直近では移植に至らないという状況になってきた背景を受け、私からも「凍結できるほどの胚盤胞を得る」よりも、「今ある命を信じて、できる限り戻す」ことに切り替えられるのも選択肢だとご提案しました。

お体を整えるために、桃福宝を中心にさまざまな養生をサポートしてきましたが、スタートラインに立つ前に疲れきってしまったのでは期待する結果に近づくのも困難になってしまいます。
少し不利な条件に傾きかけたときこそ、お体を大切にしながら最大限の力が発揮できるよう体調を整えることが必要だと思います。
弱りかけているところにさらに負荷をかけても、それに応える力が不足していると、ダメージが大きくなるばかりです。

最新医療と漢方の知恵を掛け合わせることで、希望の芽は広がると感じたケースです。
どんな段階の胚であっても、「授かる可能性がゼロではない」ことをあらためてお伝えできれば幸いです。

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