最新 不妊治療の現状より

日本の体外受精実施件数は世界一ですが、その出産率(生産率=無事に出産に至る率)となると残念ながら世界最低ランクというのが現実です。
つまり、ものすごい数の「妊娠できない不妊治療」が行なわれているということもいえます。

それでも体外受精を希望するかたは多く、「妊娠できない不妊治療」の果てに漢方を選択されるケースもあります。
日々の漢方相談の現場で、「もっと早く体と向き合うことができていたら···」「もっと早く相談に来ていたら···」というお声を何度聴いたことか、数えきれない「もっと早く···」があふれているのです。

ここでは、「自分に本当に必要なこと」を考えるきっかけとして、日本産科婦人科学会が公式に発表している2017年のデータ(2020年1月時点で最新)をご紹介いたします。

2017年日本国内で行われたARTの総治療周期数は448,210件でしたが、そのうち女性の年齢が37歳から42歳の40歳前後の方のチャレンジが216,457件と約半分の48.3%を占めていました。

この年行われたARTの総チャレンジのうち、妊娠につながったのは79,149件でしたので、妊娠率は17.7%になります。それでも、その後、流産されてしまうケースもあるため、結果的に出産にいたったのは54,997件で、出産率(生産率)は12.3%にまで落ち込んでしまいます。

つまり100件のチャレンジが行われた中、12件が出産に至る程度の割合であることがわかります。

さらに詳細なデータを見ていくと、妊娠率や出産率は30歳代後半から低下し、逆に流産率が上昇してきます。ところが、日本でARTにチャレンジしている中心は40歳前後。チャレンジのタイミングが、やや遅くなってしまっているといえます。

現状よりも早い時期にARTにチャレンジすることで結果は出やすくなると思われますが、それでも年齢別の総治療周期あたりの妊娠率や出産率をみていくと、高くてもせいぜい20%台であることがわかります。

ARTは負担の大きな治療だけに期待も抱きがちですが、その程度の確率だと理解したうえで挑むことが大切。ART任せにしてしまえるほど万能な治療ではないということです。

私たちがお伝えしたいこと。
◎そもそも体外受精を選択すべきかどうかをしっかりと見定めることが大切
◎体外受精だから高確率で妊娠できるというわけではなく、妊娠できるかどうかは体の状態次第
◎妊娠率の低さは、ARTに挑む女性の「体づくりの不足」を意味している
◎体外受精が必要なケースでも「体づくり」は不可欠。
◎目指すは出産。妊娠を維持する「体づくり」への意識を早い時期から持つべき

迷われているかた、ご心配なかたは、お気軽にご相談ください。

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