“授かる準備” の優先順位

妊活を始めようとお考えの方、あるいは長く治療を続けている方から、よくいただくご質問があります。
「不妊治療と体質改善、どちらを先にすればいいですか?」
どのような方にも共通して言えることは、妊娠し出産される体内環境が整っでいないなら、イコール妊娠も出産も難しいということです。

不妊治療を受けるとしても、妊娠は、「医療の力」と「からだの力」が合わさって初めて成立します。
医療がどれだけ高度になっても、体が準備できていなければそのチャンスを活かすことは難しいのが現実です。

とくにホルモン療法や体外受精(ART)などのステップに進む前に、ベースとなる体の土台づくりがどれだけできているかが、卵子の質や着床率、そして妊娠の持続力にも大きな差となって現れます。
不妊治療の“結果”は、体の状態に左右されるのも当然のことなのです。

先日のお客さまのケースでは、30代後半でAMH0.4の女性。
焦る気持ちで治療を急ぎ、採卵・移植を繰り返しても、思うような結果が出ず、心身ともに疲れきってご相談に来られました。
お話をうかがうと、子宮内膜症や卵巣チョコレート嚢胞があるうえに、もともと胃腸が弱い体質でストレスも多い生活を送られていました。
病院からのホルモン剤以外にもサプリメントも利用されており、胃がもたれたり治療周期は食欲がなくなったりすると言われます。
一陽館薬局では、「気・血・水」のバランスを整え、胃腸機能や血流を改善する漢方と養生を中心に体を立て直すことを優先して3か月間、不妊治療を休み心と体を整える期間を設けました。
桃福宝を始められて4ヶ月後の採卵では、胚のグレードが改善しましたが、結局10ヶ月で自然妊娠されることとなりました。

体づくりを「後回し」にせず、「治療に備えること」や「卵を育てられる力を養うこと」の手始めとして整えることが、結局は近道であり、時間や費用のロス、心の消耗を減らすことにもつながるのではないでしょうか。

漢方での ”体づくり” では「腎虚」「瘀血」「気虚」など、妊娠を妨げる体質の傾向を見極めて、それぞれに見合った処方を用います。

例えば、冷え・貧血・月経不順には、血を補い巡らせる処方、
ストレスが強く睡眠の質に問題がある場合は、自律神経を整え、気を巡らせる処方、
AMHや卵巣機能の低下に注意が必要な方には、「腎」を補って卵巣を元気にする処方
といった具合に、一人ひとり異なる体質に合わせたサポートが可能です。

「治療を始めたから、今さら体づくりは必要ないのでは?」
「不妊治療に併用することが可能なのか?」
と疑問を持たれる方もおられますが、いつ始めても、体づくりは必ずプラスになります。

一陽館薬局では、”母となるからだ” こそ妊娠の最優先課題であり、不妊治療のステップに進むほど、増幅する体への負担も含めたサポートをご提案してまいります。
治療と体づくりは、どちらかを選ぶものではなく、競争でもなく、連携なのです。

治療を頑張ること=体を酷使すること、になっていませんか?
“授かる”という願いに近づくには、まずは「授かることができる体」をつくることが第一歩です。

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