抜け毛と妊娠力の共通点〜髪は血の余り〜
女性にとって、髪は特別な存在です。
朝、鏡を見たときに髪がまとまらなかったり、シャンプーの後に抜け毛が多いと「大丈夫かな…」と不安になった経験があるかたもおられるのではないでしょうか。
実はこの「髪」と「妊娠力」には、漢方的に大きなつながりがあります。
今回は、妊娠力のバロメーターという観点から髪についてお伝えしたいと思います。
漢方では、髪は「血の余り(けつのあまり)」と表現されます。
つまり、血がしっかり巡り、体の基本的な働きに十分に使われたあと、その余力があってこそ美しい髪が育つという意味です。
逆に言えば、抜け毛や髪のパサつきは「血」が不足していることを示しているのかもしれません。
血の不足(=血虚)は、髪だけでなく、当然、子宮や卵巣にも同様のことで、妊娠力の弱りにもつながると考えられます。
一般的に、どのような時に抜け毛が増えると感じられるでしょうか。
・出産後
・過度なダイエット
・疲労や睡眠不足
・生理が不安定なとき
よく、女性ホルモンのバランスの乱れによって抜け毛が増える、と言われるもので、これらはすべて「血」の不足や巡りの悪さが関わっています。
つまり、抜け毛が増えているときは、妊娠に必要な血も十分ではない可能性があることを意味するのです。
妊娠しやすい体の基本は、卵巣や子宮に栄養を届ける「豊かな血」。
髪の健康も、同じ「血」の充実にかかっています。
髪の充実は、「血」を養うことから始まります。
血の充実のためには、栄養バランスのよい食事(特に鉄分・葉酸・良質なたんぱく質)、規則正しい生活と十分な睡眠、血を補い巡らせる漢方薬が効果的です。
抜け毛はただの美容上の悩みではなく、体からの大切なサインといえます。
髪に元気がないときは、体も「血」を欲しているかもしれません。
日常生活の中にも、妊娠力を養うきっかけはたくさんあります。
気づく意識を持ち、体の声に耳を傾け、適切に対処していくことが、妊娠力アップにつながります。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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