思ったほどうまくいかなくて
急いでいるので、まずは体外受精から始めようと考えています。
とご相談のお客さま。
4ヶ月前のことです。
30歳、不妊検査で異常なし。
卵巣機能に余力もありそうです。
ではなぜ妊娠できないのでしょうか。
それは、子宮環境が着床にふさわしくないから。
良好な卵子でも、せっかく受精しても、着床したい状態でなければ着床してくれません。
今回のお客さまは、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣チョコレート嚢胞など、治療が必要な状態ではなさそうですが、私たちが問題視するのは、「そういったもの」が発生するところにあります。
毎回の生理も重く、3日目までは痛み止めも欠かせません。1回の鎮痛効果が切れるとまた痛みが強くなり、次の4時間後の服用までは待ち切れない辛さが続くそうです。
何よりも着床のための子宮環境の整備を急ぎましょう、とのご提案にも理屈では納得しつつも、実際の行動は、迎える最初の周期で採卵されました。排卵誘発剤が合わず、副作用に耐えて臨みましたが獲得されたのは1個でした。
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のため3周期見送り、すぐに胚移植をされました。
妊娠判定は陰性。
体調を整えることの重要性より気持ちの焦りが強く、ホルモンバランスもご自身の体調も顧みず先を急ごうとされたのですが、出直すこととなりました。
年齢的にも、少々生理痛や婦人科系にトラブルがあってもなんとかなるだろうと思っていました・・・この数ヶ月を振り返り、簡単にはいかないものなんですね・・・とホトホト落ち込んだご様子です。
さっさと体外受精をして、即効で妊娠したいという思いでしたが、体はそう単純ではないということです。
まずは、生理痛のない快適な生理にするところから、始めましょう。
一陽館薬局では、原因不明の不妊でお困りの方々からもご相談が寄せられます。
妊娠の体づくりの基本は生理から。
基礎体温や生理の様子に改善が見られれば、着床に向けて1歩前進ととらえ、漢方でていねいに体調を整えるお手伝いをさせていただきます。
この記事へのコメントはありません。