子宮内膜の「酸化」「炎症」「ストレス」って、どういうこと?
妊娠に至る最大のハードルは、着床です。
体外受精が世界一多く実施されている日本では、受精のハードルは技術面の問題といえます。
着床に必要なのは、「健全な子宮内膜」、つまり、「良質な子宮内膜」があれば着床しやすくなると理解できます。
では、「着床できない子宮内膜」にはどのような状況があるのでしょうか。
不妊カウンセラー学会で、ある先生のご講演では、「子宮内膜の酸化」と表現されました。
また、国内でも有数の体外受精専門病院では「子宮内膜の炎症」という理由で、お薬を処方されているところもあります。
さらに先日テレビ番組で開設されていた専門病院の先生は、「ストレス」という表現を用いられていました。
そして、サプリメント業界では「酸化」用の、「炎症」用の、「ストレス」用の、それぞれの表現で修飾いた様々な商材が販売されています。
ここまでのお話しで、もうすでにお気づきの方もあると思いますが、これらは表現を変えているだけで、同じことを示しています。
漢方では、「酸化」も「炎症」も「ストレス」もすべて「瘀血」という理論から説明ができるものです。
惑わされないことも大切です。
最近は、さも”新しいこと”かのように装って、注目を引こうとするパターンが多すぎますね。
さらに、その製品の品質までとなると、お客さま目線で見極めていくことは本当に難しいと思います。
「瘀血」とは子宮内膜限定の理論ではなく、「体質」や「カラダ全体」にも「心」にも関連の深い状態を示すものです。
漢方の奥深い英知にあらためて敬服しますね。
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