妊活中の飲酒はどこまでOK?〜精子を守るには〜
年末年始は、飲酒の機会も増えますね。
普段から晩酌が楽しみな方もおられると思いますが、女性は完全にNGとされても、男性はそれほど意識されないケースもみられます。
具体的に「お酒はどのくらいなら大丈夫ですか?」
というご質問をいただくことがあります。
WHO(世界保健機関)では、健康リスクを抑える目安として1日の純アルコール量を20g以下に抑えることを推奨しています。
具体的には、
ビール(5%)なら中瓶1本(約500ml)、
日本酒なら1合(180ml)、
ワインはグラス1杯強(約200ml)、
焼酎25%で100ml、
ウイスキー40%ならダブル1杯程度。
「このくらいなら問題なさそう」と感じる量かもしれませんが、妊活という観点では注意が必要です。
飲酒はリラックスや気分転換になる一方で、精子の質や量に影響を及ぼすことが分かっています。
アルコールは体内で分解される際に活性酸(ROS)を発生させ、これが精子のDNAを傷つけ、遺伝情報の質を低下させる原因になることが知られています。
まず影響を受けやすいのが、精子の質です。
アルコールの摂取は男性ホルモンであるテストステロンの分泌を低下させ、精子の運動率を下げます。
また、形態異常のある精子の割合が増えることで、正常な受精が起こりにくくなります。
次に、精子の量にも関係します。
飲酒によって肝臓の働きが低下すると、体内でエストロゲンが蓄積しやすくなり、テストステロンの分泌が抑えられます。
さらに、長期的な多量飲酒は精巣そのものにダメージを与え、精子をつくる力を弱めてしまうこともあります。
これらが重なることで、生殖能力全体の低下につながります。
テストステロンの減少は性欲の低下や勃起不全のリスクを高め、アルコール依存症の男性では不妊率が有意に高いことも報告されています。
漢方では、アルコールは「肝」に負担をかけやすいものと考えます。
肝は、気の巡りや血流、自律神経のバランスと深く関わる臓腑ですが、飲酒によって働きが弱ると、気の流れが滞り、肝気鬱結(かんきうっけつ)の状態になりやすくなります。
肝気鬱結が続くと、ストレスをうまく発散できず、自律神経が乱れ、血流も滞りがちになるため精子の質だけでなく、妊活全体にも影響を与えることが考えられます。
一陽館薬局の子宝漢方では、アルコールで負担を受けやすい肝の働きを整えながら、ストレスによる気滞を改善し、本来の気血の巡りを取り戻すことを大切にしています。
飲酒習慣、仕事のストレス、生活リズムは人それぞれです。
体質や日常の過ごし方を丁寧に伺い、その方に合った漢方と養生をご提案しています。
「やめなければいけない」ではなく、
「どう整えていくか」。
妊活を前向きに進めるために、ぜひ一度ご相談ください。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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