妊娠までの期間
漢方相談時によくあるご質問のひとつに「どれくらいの期間かかりますか?」というものがあります。
「時間がかかる」の本来の意味としては、「妊娠できる状態になるまでにはどれくらいの時間が必要か?」ということだと思いますが、一定数の方の捉え方として漢方は効くのが遅いから・・という先入観が根底にあり、「時間がかかる」=「どれくらい待たされる」のか、といった表現になるのだと思います。
妊娠するもしないも、結果が出るかどうかではなく、結果を出すかどうかはご夫婦により決められることですから、待たされる・・という思いで漢方を始まるのは見当はずれだと思います。
ある意味、漢方による体質改善を重ね妊娠をめざすという方法には不向きであろうと考えます。
少し違う側面から、「妊娠までの期間」について触れたいと思います。
いつだったか算数で、進んだ距離=速さ×時間と教わりましたが、
この妊娠までの期間の理解をするときにも似たような考えだと感じます。
進んだ距離=速さ×時間を置き替えるならば、
妊娠までにかかる時間=体質が変化する歩幅×1名分か2名分か
ということです。
男女ともにより好ましい状態であるほど、結果的に必要となる期間も短くなるということです。
着実に好ましい体調変化を重ねながら「×1」なのか「×2」なのかによって違いが出てくるのだと思います。
私は(パートナーは)どこも問題がないのに妊娠しない・・はずはなく、
医学的に異常がなくても、妊娠をめざしているのに授からない理由は必ず何かあるはずです。
平均〇ヶ月だから、どのようなケースも同じ確率とは限らないのです。
私たちは真っ直ぐにゴールに向かおうとされるご夫婦の姿勢に寄り添うことを願っています。
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