夫婦で不妊生活になっていませんか
妊活が長くなると、どうしても日常のすべてが「妊娠」や「治療スケジュール」を軸に回りはじめます。
本来は、ご夫婦の暮らしの一部であるはずの妊活が、生活そのものを支配してしまうことになっているケースもあるようです。
妊活は、どちらか一方だけが頑張るものではないことは認識されているかたも多いと思います。
実際、妊娠に関わる要因は、男女ともにほぼ半々で、WHOのデータでも、女性側:約40%、男性側:約40%、両方:20% とされています。
ですから、生活習慣の見直しについても、どちらかだけに負担が片寄ると続きにくくなってしまうのです。
「一緒に整える」という姿勢そのものが、実はホルモンバランス・自律神経の安定に働き、妊娠しやすさにつながるといえるのではないでしょうか。
本来、妊活は特別なことをするよりも、毎日の積み重ねを“少しだけ”変える意識が効果的にはたらく場合も多いです。
◎睡眠の質を整える
夜更かしは、女性では排卵や黄体機能、男性では精子濃度や運動率に影響を及ぼします。
夫婦で同じ時間に休む習慣は、継続しやすく、体内時計が整います。
◎食事の内容を整える
外食やコンビニが続くと、ビタミン・ミネラルが不足しがちになり、精子・卵子の質にも影響します。
一緒に作る・一緒に食べるという視点から食習慣を見直すことが自律神経の安定にもつながります。
◎ストレスを溜めない仕組み
どちらか一方が抱え込むと、体もストレス反応を示します。
軽く散歩したり、会話を楽しむ余裕、週末のリセット時間など“夫婦で緩む習慣”を持つのも妊活の質を上げることにつながります。
◎スマホ・夜間のブルーライトを見直す
寝る前のスマホ使用は、男女ともにメラトニン分泌を抑え、睡眠質の低下 → ホルモンの乱れ につながります。
「寝る30分前はスマホを見ない」など、夫婦で決めて習慣にしましょう。
漢方では妊娠力を高めるために必要なことを中心に体質改善を考えます。
例えば、女性の場合は「血の巡り」「腎(生殖力)」「冷えの改善」、男性では「精の生成」「ストレスによる気滞を解消」「腎を補う」などを重視します。
夫婦で同じ方向を向き、体質に合わせて整えていくことで、心身の安定にもつながり、妊娠を迎える態勢もスムーズに整っていきます。
一陽館薬局では、ご夫婦それぞれの体質を丁寧に見極め、日々の生活習慣からヒントを見つけて、無理のない生活改善と漢方でサポートしています。
“妊活のための生活”ではなく、“夫婦の生活の中に妊活が自然に溶け込む”ことは簡単ではないかもしれませんが、まずは意識から変えてみるとよいかもしれませんね。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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