夏の「脾」の役割と妊娠力への影響

例年以上の暑さに加え、厳しい残暑が続いて体調管理が難しい日々が続いています。
夏は一年の中で最も陽気が盛んになり、体は外へ熱や汗を発散させようと働きますが、内臓の中では「脾(ひ)」が大きな役割を担っています。
食べた物を消化・吸収し、血やエネルギーをつくり出す働きが弱ると、せっかく食べた栄養が十分に吸収されず、体を巡るエネルギーや血が不足した状態、つまり「夏バテ」となってしまいます。

漢方でいう脾は、西洋医学の脾臓とは異なり、「食べた物を消化・吸収し、全身に栄養を運ぶ」働きの中心となります。
つまり、”体をつくり、命を養う”要の臓という位置づけです。

「脾は生化の源」と言われ、食べた物から得られる栄養が血や気となって、卵胞の栄養や子宮内膜を育てる基礎になることから、”脾の力” は妊娠に必要な “育む力” につながっているのです。

夏は冷たい物や水分をとる機会が多く、また暑さで食欲が落ちるため、脾の働きが弱りやすい季節でもあります。
・子宮や卵巣に栄養が届きにくくなる
 脾の力が落ちると、血や気をつくる力が不足し、子宮内膜や卵胞を育てる栄養も足りなくなります。

・ホルモンバランスが乱れやすくなる
 体に余分な水分(湿)がたまると血流が滞り、ホルモン代謝も効率が悪くなってしまいます。

・排卵や着床の環境が整いにくくなる
 血やエネルギーが不足すると、排卵がスムーズにいかなくなったり、着床のための子宮環境も整いづらくなります。

もともと体質的にお腹=胃腸が弱いタイプを「脾虚」といい、気力やエネルギーが不足しやすい傾向にあります。
日常的に、何かあるとお腹に不調をきたしやすいかたは、この時期は疲れをためない過ごし方を意識しながら、火を通したものをよく噛んで食べる、クーラーがきいた部屋では少し温かいものを飲むなど内臓の冷えにも注意したいものです。

「夏の疲れは秋に出る」とよく言いますが、脾の弱りが長引くと、秋以降の基礎体温やホルモンバランスの安定にも時間を要しますから”残暑”と言われ始めたらそろそろ「夏じまい」をはじめましょう。

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