原因不明流産への対策~漢方でできる体質改善~
結婚して4年の間に先日5回目の流産。
ひと通り検査を受けましたが、原因不明との診断で、生命力があれば育つし、なければ育たないのはしかたない、と言われましたが、漢方で手立てはありますか、とのご相談です。
待望の妊娠から「流産」という経験をされることは、心身ともに大きな負担となります。
さらに「原因不明」と診断された場合、「どうすれば防げるのか」「自分に何か問題があるのでは」と途方に暮れ、前向きになれない不安な気持ちも理解できます。
流産の多くは染色体の異常など受精卵そのものの要因によるものが大半で、母体に原因があるわけではありません。
しかし、繰り返す場合は、体質を整えることで流産しにくい状態を目ざしたいと思われるのは自然なことです。
今回は、原因不明流産について理解を深め、体づくりに活かせるポイントをご紹介したいと思います。
流産には様々な原因が考えられますが、一般的に知られている流産の要因としては、染色体異常、子宮の形態異常(中隔子宮など)、ホルモンの異常(黄体機能不全、甲状腺疾患など)、免疫学的要因(抗リン脂質抗体症候群など)、血液凝固系の異常などが挙げられます。
しかし、検査をしてもこれらに当てはまらない場合、「原因不明流産」とされます。
原因不明流産の特徴として、そもそも妊娠全体の約15%前後は流産に至るといわれており、多くは染色体異常が関係し、母体の努力不足などによるものではないとされます。
漢方では、妊娠を支える「体の土台」を整えることにより、原因が見つからなくても、妊娠の継続を支える体づくりを目ざします。
◎子宮環境の改善
冷えや血流不足、瘀血(=血の滞り)は、子宮内膜の質に影響します。
血流の良い状態を維持して居心地のよい「ふかふかのベッド」を準備することが大切です。
◎ホルモンバランスの安定
漢方では「気・血・水」の調和を重視し、自律神経を整え安定したホルモンの働きをサポートします。
◎免疫・炎症の調整
免疫反応や炎症が流産に関わる場合があります。
漢方には体の過不足を調節しバランスを整え、過剰反応を抑える処方もあります。
◎心のケア
「また流産するのでは」という不安が続くと、ホルモン分泌にも影響します。
カウンセリングも活用し、心身を落ち着けることも妊娠力を支える大切な一歩だと考えます。
原因不明流産は医学的に説明がつきにくいため、不安を抱えやすいものです。
一陽館薬局では、体質改善と心のケアの両面から妊活をサポートしています。
一人で抱えずどうぞご相談ください。
お客さまと一緒になって歩みを支えてまいります。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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