卵巣の「早送り」〜早発卵巣不全〜

30代に入ったところなのに、あるいは20代なのに、卵巣の機能がすでに著しく低下している早発卵巣不全(POF)と診断を受けご相談いただくことがあります。

現代医学では原因不明とされることも多く、治療の選択肢も限られているのが現状かもしれません。

今回は、POFを漢方ではどう捉えるかについて「天癸(てんき)」という少し聞き慣れない概念からお伝えしてみます。

「天癸(てんき)」とは「生殖のための蓄え」という考え方です。
ひと言でいえば「生殖機能を動かすための、腎に蓄えられたエネルギーの源」です。
これ十分に育つことで月経が始まり、排卵が起き、妊娠できる体になることができます。
そして加齢とともに少しずつ使われていき、やがて閉経を迎えるという流れで女性の体を捉えています。

2000年以上前の古典にも、女性の体は7年ごとに節目を迎えると書かれており、14歳ごろに天癸が満ちて月経が始まり、49歳ごろに天癸が尽きて閉経に至る、とされています。

早発卵巣不全は、この「天癸が尽きる」という出来事が、本来よりずっと早く起きている状態と考えられます。

なぜ「早く天癸が尽きる」ことが起きるのでしょう。
もともとの天癸の蓄えが少ない体質的な要因もありますが、後天的な「消耗の積み重ね」が深く関わっていることがあります。

長年の睡眠不足や過労、慢性的なストレス、激しい体重の増減、出血量の多い月経がずっと続いていた等が積み重なって腎の蓄えと血の充実を少しずつ弱らせていくと考えます。

また、気持ちの緊張や抑圧が長く続くと、気血の巡りが慢性的に滞り、せっかくの蓄えも卵巣に届きにくい状態が続いてしまいます。

そのため10代から月経不順が続いていた方、ずっと頑張りすぎてきた方、そういう経験を持つ方の中に案外POFの診断を受けた方が見受けられるのかもしれません。

では漢方で腎を補えば解決するのか、というと、それも単純にはいきません。
消耗した腎精を補うことは大切なことですが、それだけでは不十分なことが多いのです。

体の中で気血がしっかり巡っていないと、補ったものが卵巣まで届きません。
滞りを解消しながら補う、陽気が弱ければ温める、肝気の鬱(うっ)滞があれば流れを整えるなど、お一人おひとりの体質と状態の組み合わせによって、アプローチは異なります。

ご相談の中で「もう遅いかもしれない」という思いが焦りや不安を募らせ必要以上に体を固くしてしまうことがある、と感じることがあります。

体の回復には時間がかかりますが、今のご自身のお体を丁寧に整えていけば未来も変わってきます。

何から始めればいいかわからない、という方も、まずご相談ください。

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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