卵子を若く保つには
初回のご相談で「卵子を若く保つ方法はありますか」と聞かれることが多いです。
インターネットで検索すると、サプリや食事の情報がたくさん出てきますから、何かしなければというお気持ちが強く感じられます。
「卵子を若く保つ」とは、そもそもどういうことでしょうか。
卵子は、生まれたときからすでに体の中にあります。数は生涯を通じて増えることはなく、年齢とともに残り数が減り、加齢による影響を受けていきます。
これは医学的な事実で、どんな方法を用いても、この流れに逆らうことはできません。
でも老化へ向かうスピードを緩やかにするようサポートすることはできます。
それは、卵子の老化スピードは、「体の状態」によって変わりうると考えているからです。
漢方では、卵子の状態は「腎の精気」によって支えられていると考えます。
腎の精気とは、生命活動の根本にあるエネルギーのようなもので、生殖機能とも深く関わっています。
この腎の精気は、加齢とともに自然に減退していきますが、消耗の速さは人によって大きく異なります。
睡眠が足りていない、長年の無理が積み重なっている、血行不良の影響、強いストレスにさらされている、などの状態が続くと、腎の精気は本来のペースよりも早く消耗していきます。
逆に言えば、体の消耗を抑え、腎を養うことができれば、卵巣が力を発揮できる時間を長く保つことにつながる可能性があります。
もうひとつ大切なのが、「血(けつ)」の充実です。
卵子は、血によって日々養われています。
血が不足していたり、滞っていたりすると、卵巣に届く栄養が少なくなります。
冷え性、生理の量が少ない、経血の色が薄い、肌のくすみといった様子は、血の状態を映していることがあります。
血を豊かに保つことは、卵子を取り巻く環境を整えることに直結しているのです。
卵子そのものを若返らせることはできません。
でも、その卵子が育つ体の環境を整えることは、今日から始められます。
「若く保つ」という言葉を、私は「今の体が持っている力を最大限に引き出す」と理解しています。
腎の精気を無駄に消耗させない過ごし方をすること、血を養い巡らせること、気の流れを滞らせないことが、持てる力を発揮することへとつながるのだと思います。
漢方はお体の内面への働きかけを、一人ひとりの体質に合わせて丁寧に行うことができます。
一陽館薬局のご相談では、生理の状態、冷えの具合、睡眠の質、ストレスのかかり方など、体のさまざまな側面から今の状態をうかがいます。
数値には出てこないけれど、体は正直にその状態を表しています。
卵子の老化を止めることはできなくても、卵巣を元気にして栄養をしっかり届けることは今から始めることができます。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
※ブログで取り上げて欲しいテーマはInstagramDMまたは公式LINEメッセージにて受付中
◎陽子先生妊活Instagram




この記事へのコメントはありません。