卵子の質を決める三臓とは

「採卵のたびに、卵の状態が悪いと言われます」
そんな言葉とともにご相談に来られる方が、最近とても多くなりました。

受精しない、胚盤胞まで育たない、グレードが低い、何度も数値や結果を突きつけられるたびに、どうしたらいいかわからなくなるお気持ちも理解できます。

体外受精を繰り返しても結果が出ないとき、原因として「卵子の質」が挙げられることがあります。

でも、「質を上げるにはどうしたらいいですか」と聞いても、明確な答えが返ってこないことが多く、年齢や体質として理由づけらたご経験もあるのではないでしょうか。
日進月歩の医療でも、西洋医学的にはまだ解明しきれていない部分もあります。

「卵子の質」という表現は、医療の進化により解明されてきたものですから、昔にはなかった知見かもしれません。
しかし、漢方理論に当てはめると、卵子の質に影響する三臓 「腎・肝・脾」の働きが挙げられます。
今回は、漢方的な「卵子の質」のとらえ方についてご案内したいと思います。

漢方でいう「腎」は、卵子の質の根本を担うものといえます。
漢方における「腎」は、生殖・発育・老化すべてに関わる生命エネルギーの貯蔵庫の役目を担い、卵子の成熟に必要な根本的な力である「腎精」を供給します。

腎精は年齢とともに自然に減っていくものですが、睡眠不足・過労・慢性的なストレス・長年の無理な食事制限などによっても消耗します。
「まだ30代なのに卵巣年齢が高いと言われた」という方の多くは、この腎精の消耗が影響しています。

腎が弱ると「腎虚」という状態になり、卵胞の発育が遅くなったり、育ちが途中で止まったりしやすくなります。
AMHが低い、採卵数が少ない、というのも、腎虚の表れとして捉えることができます。

漢方でいう「肝」は、血を巡らせ、卵巣に届ける働きを担います。
「肝」は血を蓄え、全身に巡らせる役割を持ちます。
卵巣もまた、十分な血の供給があってこそしっかり機能することができます。

妊活中はどうしてもストレスがかかります。
治療のスケジュール、結果への不安、周囲との比較など感情面の乱れが続くと、肝の気の流れも不安定になり、血の巡りが滞ります。
このような状態を「肝気鬱結」や「瘀血」と呼びます。

血流が滞ると卵巣への栄養供給が不十分になり、卵胞の発育環境が悪化します。
「ストレスが多い」「月経前にイライラや胸の張りが強い」「月経血に塊が混じる」という方は、肝のケアが大切です。
妊活のプレッシャーが、卵子の質に表れている可能性も考慮しましょう。

漢方でいう「脾」は、気血を生み出す、材料の供給源となります。
「脾」は飲食物から気と血を生み出す源です。
どれだけ腎を補おうとしても、脾が弱くて気血の産生が不十分なままでは、材料が届かない状態が続きます。

胃腸が弱い、食欲にムラがある、食後に眠くなりやすい、体がむくみやすいといったタイプは「脾虚」や「痰湿」の傾向があると考えられます。
卵子を育てる栄養が末端まで届かず、卵巣での発育環境が整いにくい状態になるのです。

ダイエットや偏食の習慣がある方、長年胃腸の調子が悪い方は、「脾」を整えることが、妊活の第一歩として必要なことがあります。

腎・肝・脾は、それぞれ独立して機能しているわけではありません。
脾が弱れば血の材料が不足し、肝の機能も低下する。
肝の気滞が続けば脾の消化機能を妨げる。
腎精が不足すれば肝の陰血も枯渇しやすくなる、といった具合に三臓は互いに影響し合っています。

まずは、「どこが弱っているか」「どの臓の働き整えるべきか」の優先度合いは、お一人おひとりで異なります。

同じ「卵子の質が低い」という状態でも、腎虚が中心の方、肝気鬱結が強い方、脾虚・痰湿が根底にある方では、アプローチが違ってきまます。

ただ待つだけ、体外受精を繰り返すだけで自然に変わることは難しいものです。
でも、体の内面から確かな手応えを重ねることで、好転していく方を私はたくさん見てきました。
気になる方は、ぜひお早めにご相談ください。

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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