卵子の質も血流次第
「卵子の質を上げたい」
妊活における最も切実な願いといえます。
卵子の質を上げるために、日夜努力し、情報収集に励み、ご自身に制限を課しているかたもおられます。
しかし、卵子の質とは具体的に何を意味し、どのようにすれば良くなるのでしょうか。
西洋医学では加齢やホルモン環境が注目されますが、漢方の視点ではもう一つ、大切な考え方として「瘀血」が挙げられます。
瘀血とは、漢方の概念で、体の中の血(けつ)が滞り、流れが悪くなっている状態を指します。
血液の循環が悪いイメージで、古い血や老廃物がうまく排泄されないことで、局所的なうっ血や冷え、痛み、さらには組織の栄養不足を引き起こすとされています。
漢方では、「血」は単なる栄養の運搬手段ではなく、全身を養い、温め、精神の安定を担っているものと考えられています。
つまり、血の流れがスムーズであることは、生命活動そのものの健やかさと直結しているのです。
卵子が育つ卵巣という器官も、もちろん血液によって酸素や栄養を受け取っています。
卵子の成長には、およそ半年以上という時間がかかるといわれていますが、その間、しっかりとした血流による滋養に支えられ、スムーズな成熟が期待できるのです。
ですから、もし骨盤内に瘀血があると、当然血流が悪くなることで、卵巣への栄養供給やホルモン伝達がスムーズにいかず、卵子が十分に育たなかったり、受精してもその後の発育に影響したりする可能性があるのです。
良質な血液とスムーズな巡りがあってこそ、良質な卵子が育つといえます。
一般的な瘀血の症状を挙げます。
「瘀血」という角度からご自身の「卵子の質」をチェックしてみてください。
・月経痛が強い、月経血に塊が多い
・経血の色が黒っぽい
・慢性的な肩こりや頭痛がある
・くすみやすく、肌の色が冴えない
・下腹部の冷えや重さを感じる
瘀血の改善には、血流を促進し、不要なものを排出するよう働きかける漢方薬が用いられます。
血流を促進することで卵巣や子宮の環境を整え、卵子が健やかに育つ土壌をつくることを目的としています。
また、瘀血は単なる「血の滞り」だけでなく、「ストレス」や「冷え」「加齢」によっても悪化する場合があります。
卵子は、今この瞬間の体調だけでなく、何ヶ月も前からの「体づくり」の積み重ねにより育ちます。
「血」のめぐりは「命」のめぐりととらえ、漢方では、自然の摂理に寄り添いながら、体の中から整えることを目ざします。
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