体外受精をすれば妊娠できると思っていました
久しぶりにお会いしたお客さま。
かわいい赤ちゃんは、生後4か月に入り、
私の記憶にあるクールなご主人とは別人かのようなやわらかい表情に
赤ちゃんの何物にも勝るパワーを感じます。
通院3年、ひと通りの不妊治療と4回の体外受精で授からず、
漢方のみに切り替えて5か月目の自然妊娠でした。
不妊検査では何も異常がなかったのに、低AMHがわかり一気に焦りがピークに。
焦る気持ちに任せて、勢力的に不妊治療へ向かわれました。
ところが、どんなに治療を重ねても、まったく妊娠に至る気配がなく、
追い詰められる中での体外受精。
「正直なところ、体外受精をすれば1回で妊娠できるに違いない、と思ってました・・」
「1回目の体外受精で授からなかった結果がわかった日は、一晩中泣きました・・」
さらに体外受精をしても、結果は同じでした。
お互いに言葉で確認するわけではなかったけれど、子どもはあきらめよう、という覚悟を感じ始めていましたが、そんな矢先の漢方でした。
ご主人は漢方に期待するとかいう気持ちはなく、
ただ、奥さまが気が済むまで付き合うといった気持ちで、毎回のご相談には付き添って来られたようです。
切実なお話をうかがいながら、
こういった例は少なくないなあ・・と思いました。
体外受精までやって、できないはずはない・・と信じ込んでいただけに
妊娠判定が陰性だったショックは他人には想像できないものだと思います。
ほんの少し、視野を広げ、可能性を見つけようとして見渡すと
希望をつなぐご縁が見えてくることもあるかもしれませんね。
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