低用量ピルの服用中止後の体の変化とは?

最近のご相談で、少し気になるのは、PMS が辛い、生理痛がきつい、生理不順で困る、などの理由でピルを服用し、いざ妊娠を希望するとなった時点でピルをやめてみたら卵巣機能が極端に低下しているパターンです。
20歳代後半~30歳代前半の世代のお客さまでも見受けられ、精神的にも追い詰められてご相談いただくこともあります。

低用量ピルは、避妊の目的以外に月経困難症や子宮内膜症などの治療にも用いられている薬です。

ピルのリスクについて、一時的にAMH低下がみられるが数ヶ月程度で戻ってくる・・との情報がありますが、まさに今、妊活に直面している方にとっては、AMHの極端な低値はショックも大きく、「大至急体外受精を」と思われるのは自然の心情かと思います。
また、「数ヶ月様子を見ているが回復しない」というお悩みや、「少しでも早く回復したい」というご要望もお聞きすることもあります。

個人差もあり、その方の体質で自然に早期にAMHが低下することもあるかもしれませんし、ピルだけがすべての原因であるいうことは言えませんが、漢方的な観点からみれば、不調の原因の根源である ”生理” をピルで止め置くのではなく、ホルモンバランスや気血水のめぐりをスムーズに整えることで“不調を伴わない生理”にしていくことが、妊娠においても大切なことだと思います。

今回は、ピル中止後に起きる一般的な体の変化とその対処法、AMHとの関係、漢方でのケアについてまとめてみたいと思います。
●月経が戻らない・排卵が起きにくい
体が自力でホルモンを分泌するのに時間がかかり、生理が止まったり排卵が遅れることがあります。
●基礎体温が乱れる
低温期・高温期のリズムが崩れたり、ガタガタになることがあります。
●PMS・生理痛の再発
ピルで抑えられていた生理痛や月経前の不調が、再び強く出るケースがあります。
●肌荒れ・抜け毛・便秘など
ホルモンバランスの乱れにより、自律神経・消化機能・代謝にも影響が及び、体調が不安定になることがあります。

AMHは「卵巣の余力」の目安とされ、卵巣に控えている卵子の残数の目安(卵巣年齢)を示すサインですが、漢方では「卵子の数」より、一つひとつの「卵子の質」に重きを置きます。
”卵を育てる力” の充実が ”卵子の質の向上” には大切だという観点からアプローチするのです。
生殖・ホルモン・老化などの基盤となるエネルギー源である「腎」がしっかり機能を発揮することが卵子の発育の源となっています。
つまり漢方では、AMHが低い=「腎虚」と考え、腎のエネルギー不足を補う漢方を用いて、腎の力=「腎精」を養い卵の成長力を高めることが期待できます。

一陽館薬局では、独自の理論として低AMHへの対策を構築しています。
腎の働きに加え、卵子の栄養を補うことで、生理や排卵のレベルアップを図っていきます。
「AMHが低い」「FSH値が高い」などの状況がわかると、気持ちの面でも焦りが強くなりますが、こういった状況こそ、闇雲に突進するのではなく落ち着いて適切な対策を打っていくことが大切です。
妊娠の基礎となる条件をしっかりと固めていただくことが、結果につながる最優先課題ではないでしょうか。

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