休日に戸惑う基礎体温
私の基礎体温はガタガタで・・とお悩みを聞くことがあります。
「基礎体温がガタガタしていつ排卵したか分かりにくい」と感じる方もおられるのではないでしょうか。
でも、ご相談の中で基礎体温を拝見すると一定の法則に気付くことがあります。
その一つが、平日はきれいに推移しているのに、休日に急に高くなったり低くなったりするパターンです。
基本的に、基礎体温は「寝起きの安静時の体温」を測ることで、女性の月経周期に伴うホルモン変動(低温期→排卵→高温期)を読み取るものですが、ここで大切なのは「同じ条件で測る」ことにあります。
平日は比較的生活リズムが一定だとデータは揃いやすくなりますが、休日は生活リズムの崩れがおこりやすいため、それがそのまま体温の変動となって現れます。
要因として最も多いのは、測定時刻のズレです。
基礎体温は起床直後の安静時体温を測るため、起床時間が遅くなると体内時計が少しずれて、平日と条件が異なってきます。
また、短時間睡眠や極端に長い睡眠といった睡眠時間そのものの違いや眠りの質の違いも影響します。休日は寝つきが悪かったり、夜更かしして浅い睡眠が多かったり、アルコールを飲むことが増えたりします。
基礎体温は、アルコールや食事の時間、入浴のタイミングのほか、測定する直前に室内の暖房を強めたり、布団から出て動いたりしてしまうと一時的に体温が上がり、正確な値が取れなくなってしまいます。
旅行や外泊で寝具や室温が変わる場合も同様です。
とてもデリケートな基礎体温ですから、堅苦しく考え過ぎると疲れてしまいますから、ある程度許容範囲をもってみると、無理したり悩んだりすることも減らせるかもしれません。
まず「測るタイミング」について、できるだけ普段の起床時間と可能な範囲で近づける(±30分以内を目安)ことや「測定条件のメモ」をつけておくと後日見返した際に基礎体温のバラつきの理由が分かりやすくなります。
休日で起床時間が違った、昨夜お酒を飲んだ、長時間睡眠をとった、旅行先で測った、などの一言メモがあるだけで、その日の値の解釈が格段に楽になります。
基礎体温の安定は生活のリズム、睡眠の質、そしてさまざまな習慣と関連していますから、正しいとか間違っていると評価するものではありません。
毎日の体温に一喜一憂することが目的ではなく、数周期のリズムやパターンを知るためのものです。
一陽館薬局の妊活相談では、基礎体温を拝見し課題をピックアップして体質改善のアドバイスをしています。
漢方薬の服用を継続することで基礎体温にも変化がみられモチベーションにも繋がります。
基礎体温をストレスのもとではなく、味方につけて妊娠力アップを目ざしましょう。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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