不正出血と激痛と大量の鼻水のワケ
困り果てています!という様子でご相談くださったお客さま。
この1ヶ月の彼女の体調は、大変でした。
漢方薬を飲み始めてから軽減していた排卵痛と生理痛が起こり、寝込んでしまうほどの激痛。
そして花粉症シーズンに入ったことでの大量の鼻水。マスクもボトボトになるほどの鼻水の量。
さらに、これまでにない排卵日後に数日続いた微出血。
カラダの冷えには注意し、職場では、足もとにヒーターを設置しお腹にはカイロを貼っていて、熱くてのぼせそうなほど。
さて、お話から不調の原因が見えてきました。
彼女はのぼせるほど外から体を温め、のぼせを防ぐために冷たいものを飲んでいたのです。
つまり、体の外側は熱く感じているのですが、内臓は冷えきっていたのです。
漢方的な見解です。イメージしてみてください。
胃腸が冷えていると鼻水に反映します。
冷えた腸は傍にある子宮を冷やします。
胃腸の力が低下すると、抵抗力が弱くなり花粉症は悪化します。
胃腸の働きが弱ると体を維持する力も落ちて不正出血が起こりやすくなります。
漢方的な見解からすれば、彼女の不調は冷飲による胃腸の冷えが引き起こしたものと考えられます。
無理に外から温め過ぎる必要はありません。
要は体の内面が温かい状態で、代謝がしっかりと機能しているかどうか、ということです。
思いがけないことで不調の原因をつくってしまっている、ということは意外と身近にあるかもしれません。
そんな時に「漢方相談」をお役立ていただければ、と思います。
対処法を確認して、来月のご相談ではきっと改善されていることと思います。
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