2025.11.15

不妊治療と並行して「結果につながる体」を整える漢方の役割

保険適用となり、不妊治療に取り組みやすい環境が整う一方で、
「回数内で結果を出さなければ」
「年齢のリミットが迫っているようで焦る」
そんな切実なお声も増えています。

治療そのものが心身に負担を伴うことは、これまで多くの方が語ってこられました。
まるで出口の見えない道を手探りで進むような不安の中でも、「この一回を大切にしたい」という思いはみなさん共通ではないでしょうか。

だからこそ、治療と並行して“体を整える力”を引き出すことが、漢方の役割として期待されている点かもしれません。

不妊治療を続けていると、どうしても「次のステップ」「次の周期」と外側の条件に気持ちが振り回されがちです。
しかし、治療の成果を左右するのは、実はご自身の体の状態そのものです。

漢方では、この“土台づくり”を丁寧にサポートしていきます。

さて、いまのお体の調子は、妊娠に向けてどこまで準備が整っているでしょうか。
子宮内膜が着床しやすい状態になっているか。
排卵はスムーズに行われているか。
流産を防ぐだけの体力やホルモンバランスが保たれているか。
男性側の精子の状態は十分か。
これらはすべて治療の結果にも大きく影響します。

特に、赤ちゃんを迎える“子宮のベッド”である子宮内膜は、厚みや弾力、温かさが重要です。
その質を把握するうえで一つの手がかりになるのが、月経血の状態です。
黒っぽく、粘り気や塊が多い経血は、漢方でいう「瘀血」の状態に近く、血の巡りが滞りがちであることを表します。
一方で、赤くサラッとして新鮮さを感じる経血は、内膜の環境が整いやすい状態と考えられます。

さらに、妊娠は女性側だけでは成立しません。
男性の精子の質や運動性が整っているかどうかも、治療の成功率を左右する重要な要素です。

また、せっかく妊娠できても、体が弱りきっていると妊娠維持が難しくなることもあります。

もし「原因がはっきりしないまま治療だけを重ねている」と感じておられるなら、
一度立ち止まって、１回１回の妊娠の可能性そのものを底上げする体づくりを考えてみませんか。

治療という手段のステップアップだけでは補いきれない部分に、漢方がアプローチしお体を支えます。

妊娠の実現だけでなく、出産まで安心して進めるように、今、必要なことを見極め、一緒に整えていくことが、私たち一陽館薬局が大切にしているサポート体制です。

治療の成果が思うように出ないとき、不安を抱えたまま続けなくていいのです。
あなたの体が本来の力を取り戻せるよう、どうか遠慮なくご相談ください。