タイミング法で妊娠しないから人工受精はアリ?

タイミング療法を続けているけれど妊娠につながらない場合、人工受精や体外受精を考えたほうがいいと言われると心が揺れますね。

タイミング療法とは、排卵の時期を把握して性交のタイミングを合わせる「自然に近い」方法です。
比較的若い年齢で基礎体温や排卵が規則的で、卵管と精子の状態に問題がないカップルでは、自然妊娠に近い確率で妊娠される方も見られます。
一方で、年齢、卵巣の状態、卵管の通過性、精子所見、生活環境などが妨げになっている場合は、タイミング療法だけでは結果が出にくいこともあります。

人工受精(子宮内授精=IUI)は、排卵日近くに調整した精液を子宮内に直接入れる処置で、タイミング療法よりも受精に有利な条件を作るため、1回あたりの妊娠率がタイミング単独よりやや高くなることもあります。
特に軽度の男性因子、不規則な排卵がある場合には有効な選択肢になり得ますが、保険がきくとはいえ人工受精にも回数ごとの成功率や費用、通院・検査の手間、排卵誘発薬併用時の多胎リスクなど知っておべき点があります。

では、いつ人工受精にステップアップするのがよいか。
一般論としては、まず原因をきちんと知ることが第一歩です。
卵管の通過性、ホルモン検査や排卵の状況、精液検査などで大きな異常がないかを確認したうえで、年齢や不妊期間、これまでの治療経過を踏まえて方針を決められます。
とくに年齢が上がっている場合や早急に妊娠を望む事情がある場合は、体外受精を視野に入れた判断が早まることがあります。

いずれにしても妊娠に不可欠な要素は、”妊娠できるカラダ”であることです。
妊娠しづらいかも・・?と思うまでの夫婦生活の期間、通院開始からの期間、そして何回かタイミング療法に取り組まれた期間・・これらの期間は”妊娠しづらい”まま経過した期間ではないでしょうか。
妊娠しづらいままでステップアップをした場合、医学の力を利用して妊娠に至るかもしれません。
ですが、その確率はそう高くはないこともご承知かと思います。

だとすれば同じ状態のままで施術ばかり高度化するよりも、妊娠を受け入れる体そのものをベースアップする方が確率そのものを拡げることにつながります。

「妊娠しやすい状態」という強い自信とともに前進されるよう漢方でサポートしていきます。

タイミング療法3周期、人工授精2周期、あたりで一度「このまま進んで妊娠できそうか・・・?」をご自身に問いかけてみていただきたいと思います。
少しでも迷いを感じるなら、体づくりを優先すべき時だと私は思います。

体づくりは早い方がおすすめです。
妊娠しやすい状態があれば、ご夫婦に見合った手段を選べば妊娠できるはずです。

「タイミング法で妊娠しないから人工受精しか道はない」という短絡的な考えに走る必要はありません。
検査結果や年齢、生活背景を踏まえて、最も負担の少ないかたちで妊娠の可能性を高める方法を一緒に組み立てましょう。

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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