スタートラインに立つ〜何度採卵しても、グレードが届かないあなたへ〜
「採卵はできているのに、グレードが低くて凍結できないんです」と、ご相談を受けることがあります。
ようやく迎えた採卵日。
注射も我慢して、通院にも何度も足を運んで、採れた卵に望みを託します。
胚盤胞まで育ったことに安堵したのも束の間、「グレードが低いため、今回は凍結見送りとなりました」と告げられるのです。
移植という“妊娠へのスタートライン”に立つことさえできないのです。
その現実に、心がついていかないと言われるのも理解できます。
期待して、祈って、少しでも可能性があるならと努力を重ねてきた分、その喪失感と空虚さは他人からは計り知れません。
採卵のたびに、お身体への負担も心へのダメージも大きくなる中、それでも「今度こそ」と前を向こうと立ち上がるお客さまに伝えたいことがあります。それは、”卵子の質は、変えることができるもの”でもあるということです。
漢方では「卵子の質」を「腎」の力と「血」の巡りでとらえます。
生命力の源である「腎」を補い、血流を整えることで、卵子のスムーズな成長を支えています。
そして、妊活中の過度のストレスや心の揺らぎから「気」の巡りを乱し、ホルモンのバランスを崩すこともあります。
心身ともに負担が大きい時には、身体だけでなく、心にも寄り添うサポートが必要だと思います。
一陽館薬局では、何度も悔しい思いをしてきた方々が、少しずつ体質を整え、やがて“スタートライン”に立てるようになった姿を見てきました。
ある程度の時間はかかるかもしれません。
でも、大切なのは着実にスタートラインに立つ選択をすることと、そのラインの先にゴールが見えることです。
希望を持っていても、スタートできなければゴールもないのです。
焦らず、一人で抱え込まず、「相談してみる」選択肢と「体を養う漢方」という選択肢を持ってください。
そんなお客さまの歩みに、真剣に、丁寧に寄り添っていきたいと願っています。
妊娠への第一歩を、一緒に築いていきましょう。
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