”サウナ好き” の整え方
「なんだか、体に熱がこもっているような基礎体温ですね、感覚的にはいかがでしょう?」
毎月のご相談に際し、お送りいただくのですが、前周期とは違った特徴がいくつか見受けられます。
よくよく聞いてみると、
「ひょっとしてサウナって、よくないですか?」
とのご質問に。
「実はサウナが好きで、よく行くのですが、けっこう満喫してまして・・・お風呂も熱めの湯が好きで、しっかりあたたまるタイプです・・・」
たしかにリフレッシュ効果、デトックス感、癒やしとしてサウナで“整う“のも魅力的です。
けれども、妊活中と関連づけてみると、“熱がこもる”ことには要注意です。
とくに、夏のような高温多湿の季節は、体内の熱が過剰になりやすく、思わぬ影響が及ぶことも少なくありません。
すでに、ご存じの方も多いかもしれませんが、精子は熱にとても敏感です。
男性の睾丸が体外にぶら下がっているのは、体温より少し低い温度で保つため。サウナや長時間の入浴、夏場の密着した下着や長時間の車の運転などで陰部が高温状態になると、精子の数や運動率、DNAの質まで落ちる可能性があるとされています。
実際、「毎日サウナに通っていた方が、サウナを控えたことで精子の状態が回復した」というケースもあります。
つまり、暑さとのつき合い方次第で、妊娠の可能性にも影響するのです。
漢方的に “「熱」が体内にこもる“ とどのような不調にが出やすくなるのでしょうか。
●のぼせ・ほてり
●イライラ・不眠
●舌が赤く乾いている
●生理前にニキビが出る
●精子・卵子の質の低下
私たちは、このようなご様子から総合的に判別していきます。
とくに夏場は、外の暑さと体内の熱が重なり、「内熱」が強まりやすい季節です。
さらに、冷たい飲食物の取り過ぎが重なると胃腸が冷え、かえって体内の熱が発散されにくくなるという悪循環にもつながります。
夏の妊活中でも、効果的なサウナの利用を考えてみましょう。
頻度は週1回までを目安にし、水分補給をしっかり意識すること。
外気浴は短めに、夜間など涼しい時間帯中心にし、男性はとくに“下半身を温めすぎない”ことに注意しましょう。
それでも体質によっては、猛暑への対策が必要な場合もあります。
漢方では体内の熱を冷ます「清熱薬」、不要な水分を巡らせる「利水薬」、そして精子や卵子の質を高める「補腎薬」、ドロドロ血にならないよう「駆瘀血薬」など、体質に合わせてご案内しています。
一陽館薬局ではカウンセリングにより「体質」や「習慣」も含めて、丁寧な妊活をアドバイスしながらお一人おひとりに寄り添ってまいります。
何気ない習慣を見直すだけで効率のよい妊活に変わることもあります。
体づくりは、漢方薬をただ飲んでいればよい、というものではなく、心も含めて”整う”ことが大切です。
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