やっぱりもう一人欲しい!〜体づくりの基本〜
二人目、三人目、・・・
前回の出産から7〜8年以上空いて、お子さまを希望されることがあります。
それぞれにご事情があることも多いのですが、共通しているのは「やっぱり欲しい」という信念です。
“やっぱり“というのは、何度もあきらめようと思われたり、一度はあきらめていた状況を覆しての希望ですから、決意も強いのも理解できます。
今回は、漢方的視点から二人目以降の妊娠における「体づくり」について考えてみたいと思います。
「一人目はすぐに授かったのに、なぜ二人目は思うようにならない」
「前回は体外受精、でも今度は自然に授かりたい」
そんなお悩みや希望を持つ方は少なくありません。
実際、妊活を相談に来られる方の中でも「二人目不妊」のご相談はここ最近増えています。
では、なぜ二人目になると妊娠しにくくなるのでしょうか?
そして、体はどんなふうに整えていけばよいのでしょうか?
二人目がなかなか授からない理由としては、次のような“二人目以降ならでは“の事情が考えられます。
◎一人目の妊娠・出産・育児が体に与える影響
特に、漢方では妊娠・出産・授乳・育児を通して、「気」「血」「腎精」が大きく消耗されると考えます。
・出産により「血」と「精」を大量に消耗
・授乳により「血」を消耗し続ける
・育児による睡眠不足やストレスで「気」の消耗
こうして、一人目出産後の体は、見た目以上に“空っぽ”に近い状態になっていることが多いのです。
◎二人目不妊にみられるタイプ
①「腎虚タイプ」:エネルギー不足・年齢的な衰え
→ 漢方では「腎」は生殖の源。
「補腎薬」で根本からのエネルギー強化が必要です。
・年齢的に35歳以降の妊活
・出産・授乳を経て、体力や回復力が落ちた
・月経の量が減った、周期が長くなった
②「血虚タイプ」:栄養・ホルモン不足
→ 血は子宮のベッドを整える素材。
「補血薬」で「血」を養うことが必要です。
・授乳が長かった
・貧血気味、生理量が少ない
・肌が乾燥、髪が抜けやすい
③「気虚・気滞タイプ」:ストレス・育児疲れ
→ 忙しさとプレッシャーで「気」がうまく巡らない状態。
「補気薬」で補って「気」の充実が必要です。
・育児と家事でいつもバタバタ
・いらいら、焦りが強い
・胃腸が弱い、便秘がち
◎二人目妊活のために、今できる体づくり
① 体力・栄養の「土台」から立て直す
産後の体は“蓄える力”が落ちている状態。
無理なダイエットや偏った食事ではなく、まずは食べて、寝て、回復させることが大前提です。
・温かくて消化の良い食事
・しっかり寝る
・湯船につかって“腎”を温める
② 今の体質に合った漢方でリセットと強化
一人目と同じ方法が、今の自分に合っているとは限りません。
今の体質を見極めて、「足りないものを補い、巡らないものを動かす」漢方で整えていくことが大切です。
③ 心と時間に「余白」をつくる
焦りは“気”を上に昇らせ、ホルモンバランスを乱します。
・毎日10分でも自分のための時間を
・育児を一人で抱え込まない工夫を
・心をゆるめるハーブティーや香りもおすすめ
一陽館薬局では、前回とは違う“今の私”を漢方で整えるお手伝いをします。
育児、食事、睡眠、そして「ストレスがよくない」ことも、分かりきったことかもしれません。
でも、“ひとり“の時は、自分で自分のコントロールできたことも、自分のことばかりに集中できないのが難しいところですね。
そんな妊活こそ私は、“変化に寄り添う“サポートが必要だと思います。
焦らず、比べず、お客さまの心強い味方になれればと思っています。
※ブログで取り上げて欲しいテーマはInstagramDMまたは公式LINEメッセージにて受付中
◎陽子先生妊活Instagram
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