ご存じでしたか?『1年以内で妊娠に至る基準』とは

昨年、2021年、WHO(世界保健機構)の精液検査基準値が10年ぶりに改定され、精液量1.4ml以上、精子濃度1600万/ml以上、運動率42%以上、正常形態率4%以上と発表されましたが、この基準のもとになる条件をご存知でしょうか?

項目と下限基準値(WHO第6版(2021年改訂)より)は、次の通りです。
精液量 1.4㏄
精子濃度 1600万/ml
総精子数 3900万
運動率 42%
前進運動率 30%
生存率 54%
正常形態率 4%

下限基準値は「1年以内にパートナーが自然妊娠した男性の精液所見」から定められています。
今回の改定では、さらに精子の質に関する項目が重視されつつあり、精子の形態、遺伝学的な要素、酸化ストレスの影響、精子のDNA断片化といった特殊検査などが含まれています。
つまり、言い換えれば、1年以内に妊娠する目安となる精子力の最低ラインということになります。

もちろん、これは、妊娠に至る条件の一部の項目にすぎず、他にも「より好ましい状態」はたくさん必要であることは言うまでもありませんが、目安として理解できるものかと思います。

不妊治療を受けるとなれば、明らかな男性不妊の所見がない限り、さらに言えば男性不妊の治療を施されるにしても、女性が主体になることが求められることが多いと思います。

ですが、精子の状態もしっかりと確認し、体質や生活面なども見直し体調を整えることに積極的に向き合っていかれることで精子の状態にも変化がみられる場合もあります。
もし、それで妊娠の可能性を高めることにつながるとすれば、男性の役割は大きいと思います。

ご相談の場では、まだまだご夫婦の温度差や目線のギャップに悩まれるご様子があります。
多くのご夫婦が不妊治療に取り組まれる今の方がそのギャップの大きさを感じることもあります。
ご夫婦それぞれ、各個々人に様々なご事情があることと思いますが、
体外受精、顕微授精が進化する時代だからこそ、ぜひ、治療が活かせる体づくりに目を向ける時ではないか、と思います。

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