2025.11.16

“あなたに合う妊活” を取り戻すために

不妊治療を始めるとき、多くの方は「きっとここで結果に近づけるはず」と前を向いて進んでおられます。
最初から“回数を使い切る未来”を想定している方はほとんどいらっしゃらないことでしょう。

そのような状況の中で、保険の制限回数を終えても結果につながらなかったとき、その衝撃と喪失感は他人からは到底計り知ることはできないものだと思います。
「続けるべきなのか・・」
「治療が終わったのだから、妊活も終わりなのか・・」
そんな思いで立ちつくされる方もおられます。

けれども、「不妊治療が終了した＝妊活の終了」というわけではありません。

妊活とは、妊娠のために自分の体を整えていく取り組みを指すとすれば、食事の見直し、生活リズムの調整、冷えや疲れの改善、月経リズムを整えることも”妊活”です。
治療とは別の角度から、本来の妊娠力を引き出すためにできることは、まだあるはずです。
治療前の体調、治療中に起きた変化、そして今の月経と日常のコンディション。
これらはすべてつながっており、今の体調に影響しています。

たとえば
治療前から月経血が少なかった方が、治療中も十分に増えず、むしろ減り続け、治療後も回復の兆しが見えない場合。
そこには、妊娠を妨げていた根本的な要因が残ったまま、さらに治療による負担が重なっている可能性があります。
その場合は「経血量を増やすための体づくり」を今から始めることで、再び妊娠に近づく道が開けます。
冷えや生理痛も同じです。
医学的には“不妊原因”に分類されなくても、基礎体温の不安定さや血流の滞りは排卵やホルモンバランスに影響し、結果的にチャンスを減らしてしまうことがあります。
この“ちょっとした不調”を見逃さないことが体づくりでは大切になってきます。

漢方では、不足しているものは補い、滞っているものは巡らせ、過剰なものは落ち着かせるという、体が本来持つ自然なバランスを取り戻すことを大切にします。
その結果、排卵や月経のリズムが整い、妊娠に向けた新たな一歩が始まります。

保険治療を終えた時、必要なのは、治療を続けるかどうかを悩むことではなく、「自分の体は何を必要としているのか」を丁寧に見直すことだと思います。

妊活に“終わり”はありません。
あなたにとって最もふさわしい妊活を一緒に見つけていきましょう。

あきらめない心が決まったら、ご自身の体に備わる“回復する力“を信じることが妊娠力を発揮することにつながっていきます。

一陽館薬局では、妊娠力アップに向けての体づくりを心を込めてサポートさせていただきます。