「立ちくらみ」が示す妊娠バランス
ふだんから感じているけれど、日常生活で支障をきたすほどの頻度ではない、という症状に「立ちくらみ」が挙げられます。
なんだ、立ちくらみなんて・・と思われる方もいらっしゃると思います。
それくらい日常的にありきたりな症状かもしれません。
「急に立ち上がったら、クラッとする」
「視界が一瞬真っ白に・・・」
これが “立ちくらみ” です。
漢方では、立ちくらみが起こる体質の特徴として主に3タイプあると考えます。
①「血虚」タイプ
妊娠に必要な“血”が足りていない状態。
血は女性の身体にとって特に大切なエネルギー源であり、子宮や卵巣を養う役割も担っています。
血が不足すると、脳に十分な栄養が届かず、立ちくらみとして現れることがあります。
このタイプでは、立ちくらみの他、顔色が青白い、髪がパサつく、月経量が少ない/遅れがち、めまい・動悸・不安感なども起こりやすい特徴があります。
②「気虚」タイプ
全体的にエネルギーが足りず、身体を動かす力も弱まっている状態。
特に脳へ血液を押し上げる力(気の推動作用)が弱いと、姿勢を変えたときに脳への血流が間に合わず、立ちくらみが起こりやすくなります。
このタイプでは、立ちくらみの他、疲れやすい、食後に眠くなる、声が小さい・息切れしやすい、朝起きるのがつらいなども特徴的です。
③「瘀血」タイプ
血の巡りが悪く、頭部への血流がスムーズに届いていないタイプ。
血の滞りは子宮環境にも影響を与えるため、妊娠しづらさにもつながります。
このタイプでは、立ちくらみの他、肩こり・頭痛が慢性的にある、月経痛が強い/血塊が混じる、顔色がくすんでいるなどもみられます。
立ちくらみのような日常的に「よくある症状」にも見逃せない体づくりのヒントが現れます。
一陽館薬局では、一見妊娠には関係なさそうと思われる“ちょっとした症“から「気・血・水」のバランスの崩れを見つけてお一人おひとりに適した漢方をご提案しています。
体質を知ると、なぜこのような不調が起こるのかという原因もわかってくるのです。
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