「百方の長」~漢方薬と甘草~
漢方薬の処方の中で最も登場頻度が高い生薬のひとつに「甘草」があります。
体への作用をやわらげ、薬同士の調和をとる役割を持つことから「百方の長」と呼ばれています。
ところが一方で、「甘草は注意が必要」と説明されることもあります。
今回は、漢方薬にかぎらず身近な食品にも使用されている甘草の特徴と、偏見や先入観に振り回されないポイントをまとめます。
甘草は、のど飴や清涼飲料水、甘味料として、調味料にも配合され日常的に使われており、漢方薬を飲んでいなくても、知らず知らずのうちに口にしているものです。
甘草に含まれる「グリチルリチン」という成分は、体内で副腎皮質ホルモンに似た作用を示すことがあり、ときにと呼ばれる副作用を起こすことが知られています。
「偽アルドステロン症」の代表的な症状として、血圧上昇、むくみ、手足のだるさやこむら返り、カリウム不足による不整脈などがあげられます。
一方で、妊活中の女性にとっては、”緊張やストレスをやわらげる””筋肉のけいれんや痛みに効果的”など「体調管理に役立つ生薬」でもあります。
また、処方全体の調和役として 苦味や刺激の強い生薬を和らげ、胃腸への負担を軽減する働きを担います。
つまり、甘草は「使いやすい生薬」でもあるのです。
一般的に、健康な方であれば、甘草が問題になることはめったにありませんが、適切に利用することは大切です。
一陽館薬局ではお一人おひとりに合った処方を安心して続けていただけるようしっかりサポートしてまいります。
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