「湿熱性不妊体質」と漢方

「湿」と「熱」が同時に存在する状態を「湿熱」といいます。
湿熱とは、漢方でいう”余分な水分(湿)”と、”こもった熱(熱)”が体内で停滞している状態を指します。

この「湿熱」体質が妊娠にどのような影響があるかご案内していきます。
 
私たちの体は「気」「血」「水」がバランスを取り機能を保っています。
その中で「水」の割合が多くなるとバランスが崩れ不調が起こりますが、さらに熱が加わると、体の中は”蒸された”ような状態になります。

この「蒸れた環境」は、生殖に関わる臓器にとって好ましいとは言えず、冷えているように感じていても、実際には体の奥で炎症がくすぶっているような複雑な状況をつくってしまうのです。

血や水の流れに滞りが生じ、子宮や卵巣は湿熱にさらされ、「スムーズな機能」を発揮しづらくなっていきます。

結果的に、卵子や子宮内膜の質が低下し、着床を受け入れる体制も整わず、受精した卵子も育ちが弱いということが起こります。

つまり“機能の異常”ではなく、”環境の質の低下”による妊娠力低下です。
機能低下ではないため、不妊検査では「異常なし」という結果が出ることも多いため認識も遅れがちかもしれません。

湿熱体質の方には、共通した傾向もあります。
・おりものが多く、色やにおいが気になる。
・下腹部が重だるく、排卵期や生理前に不快感が強まる。
・生理痛があっても、温めると楽になるというより、かえってのぼせる。

肌では、顎やフェイスラインを中心に炎症性の吹き出物が出やすく、舌を見ると、白く乾いた苔ではなく、黄色く、やや厚みのある苔が付着していることが多く見られます。

男性の場合も同様に、精液の粘稠度が高く、においが強い、精子の運動率が伸びない、陰部の蒸れや違和感が続くといったことが特徴的です。

湿熱が長期間体内に留まると、慢性的な炎症につながります。
慢性膣炎や子宮内膜炎、子宮内膜症やチョコレート嚢胞などは「湿熱」と「血の停滞」が複合して存在していると考えられます。
そして、はっきりした異常ではないが、なかなか治りきらないというのも特徴的です。

漢方ではまず、こもった熱を静め、余分な湿を外に出し、体の中をスッキリした状態に整え「余白」を作ることを優先します。

そのうえで、血や腎を補う段階に進めます。
この順序を守ることで、漢方の効き目も効率も上がります。

なかなか期待する結果が得られないと「何かが足りないために妊娠しない」という思いに陥ることがあるのではないでしょうか。

けれど実際にご相談をお受けすると、妊娠を妨げているのは“不足”ではなく“溜め込み”である割合のほうが、圧倒的に多いと感じます。

・不必要なサプリメントの過剰摂取
・忙しさのあまり、つい加工食品や添加物を摂りすぎる
・偏った味付けばかりを好む
など、毎日の「ついつい・・・」の積み重ねは、体内に湿熱という形でしっかり蓄積されていきます。

妊娠しやすい体とは、何かを無理に足し続けてつくられるものではなく、むしろ余分なものがなく、巡りがスムーズで、必要な力がきちんと発揮される状態だと、私は考えています。

今一度、ご自身の妊活がキャパオーバーになっていないか見直してみてください。

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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