初期流産後の「体質の立て直し」 〜次の妊娠に向けて〜
初期流産は、医学的に珍しいことではありません。
しかし、実際に経験された方にとっては、体だけでなく心にも深い影響を残すものです。
自然排出であっても、小さなお産のような意味合いであり、体力や血を消耗しているため、次の妊娠を考える前に「整える時間」をとることがとても大切です。
一陽館薬局では、初期流産後の心身回復をサポートし、次の妊娠に向けた体質改善をお手伝いしています。
流産後の体は、見た目以上にエネルギー(=気)と血を失っています。
例えば「気血の消耗」では、体力低下・疲れやすさ・めまい・立ちくらみなどが目安になります。
「瘀血の残留」では、不正出血・下腹部の違和感・生理不順なども起こりやすくなります。
「ホルモンバランスの乱れ」により排卵の遅れ・周期の乱れもチェックが必要です。
こうした回復過程には個人差がありますが、子宮内では大きな変化が起こっており、体の中では回復に向けた働きが始まっています。
よりスムーズな回復をめざし、漢方では主に3つの回復アプローチをご提案しています。
① 瘀血を取り除く
子宮内に古い血が残ることのないよう、瘀血をスムーズに排出させることが、次の妊娠に向けた大切な第一歩といえます。
② 気血を補って、体力とホルモンバランスを回復
流産は「小さなお産」と同じで、体にとって大きなエネルギー消耗です。
疲れやすさ、めまい、立ちくらみがある場合は、気血を補う漢方で回復力を高めます。
③ 心の回復をサポート
流産は心にも大きな悲しみや不安を残します。
漢方では「心身一如(しんしんいちにょ)」という考え方があり、体と心はつながっていると考えます。
不眠、動悸、気分の落ち込みなどがある場合は、自律神経を整える漢方を併用することで、次の妊娠に向けた前向きな体づくりがしやすくなります。
一般的には、流産後すぐの妊娠は避け、2回程度の生理を見送ってから次の妊娠をめざすことが推奨されます。
この期間は「体質を整える大切な準備期間」として捉え、穏やかに身体を養いましょう。
・栄養バランスの整った食事
・睡眠、休養の確保
・ストレスケア
・冷え対策
当たり前のことと思われるかもしれませんが、基本的な生活習慣を整えることで、まずは体調の安定を目ざしましょう。
初期流産を経験された方の多くは、「次こそは」と思う一方で、「また同じことが起こるのでは」という不安も抱えています。
一陽館薬局では、そんなお気持ちに寄り添いながら、お一人おひとりの体質と経過に合わせた漢方と生活アドバイスでサポートしています。
流産後の体質立て直しは、次の妊娠だけでなく、長い目で見た健康のためにもとても大切です。
どうかひとりで悩まず、ご相談ください。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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