初期流産を繰り返さないための体質改善 〜妊娠を育む力を高める漢方と生活習慣〜
初期流産を経験された方の中には、
「また同じことが起こるのでは」と不安を抱えている方も少なくありません。
流産の約70〜80%は、受精卵の染色体異常が原因といわれています。
この場合は、母体側に何か妊娠を維持できない理由があるものではなく、むしろ自然摂理に沿った妊娠中断だといえます。
今回、考えるのは、自然の摂理によるものではなく、母体に何らかの妊娠維持が難しい要因があり流産してしまうものについてです。
もし、流産しやすい体質だとしたら、次の妊娠までに改善しておきましょう。
次の妊娠を大切に育むためには、「なぜ流産しやすい状態になっているのか」を理解し、体質に合わせた改善を進めることがとても大切です。
流産の要因として、体質や子宮環境、ホルモンバランスが影響するケースもあります。
流産を繰り返しやすい体質として、漢方的視点では3つのタイプが挙げられます。
① 血虚タイプ=血が不足しており、子宮や胎児に十分な栄養を届けられない状態
例)顔色が青白い、めまい・立ちくらみがある、生理量が少ない等
漢方アプローチとしては、血を補い、子宮内膜の栄養状態を整えます。
② 瘀血タイプ=血流が滞り、子宮への血液供給が不足している状態
例)生理痛が強い、生理血にレバー状の塊が混じる、手足の冷えや下腹部の張りがある
漢方アプローチとしては、血流を改善し、子宮内の環境を整えることで着床・妊娠維持をサポートします。
③ 腎虚タイプ=妊娠を支える「生命力」が不足している状態。加齢やストレスで起こりやすい。
例)月経周期が不安定、腰や膝がだるい、夜間のトイレが近い、AMHが低い・排卵数が少ない
漢方アプローチとしては、「腎」を補うことで、卵巣機能やホルモンバランスを整え、妊娠維持力を高めます。
場合によっては西洋医学的な検査・対策も検討する余地があるかもしれません。
・ホルモンバランスの検査(黄体機能不全・甲状腺機能異常など)
・子宮形態のチェック(子宮内膜ポリープ、筋腫、癒着など)
・免疫学的要因の確認(抗リン脂質抗体、NK細胞活性など)
・血液凝固系の評価(血栓リスクが高いと流産リスクも上がる)
病院での検査も大切ですが、漢方による体質改善に取り組むことで、流産しにくい体づくりが期待できます。
「次はうまくいくのだろうか…」
「私の体に何か問題があるのでは…」
一陽館薬局では、お一人おひとりの体質を丁寧に見極め、流産しにくい体づくりを目指してサポートしています。
桃福宝は、流産後の回復から妊娠に向けての体調を整え、より良い状態で妊娠を迎えていただけるようアプローチするものです。
次の妊娠を大切に育むために、体も心も整えていくことが、何よりも大切です。
ひとりで抱え込まず、ぜひご相談ください。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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