「ドロッと」は安心ではありません。
こんにちは。
湿度の高い日が多くなり、洗濯物の上手な干し方、などのテーマをよく見かけますね。
時々見かける生理用品のCMで、「ドロッと経血も安心!」といったメッセージ。
日頃から「経血の様子は?」「色は?」「塊は?」「ドロッとした様子は?」などと質問している私たちのとっては、聞き流すことのできないフレーズです。
そもそも経血はドロッとしているべきではありませんので、ドロッとしていると思われるなら要チェックです。
さらに、危険なのは、「ドロッとしたものも安心して受けとめることができるほど」の高性能であるがゆえに、ドロッとしたことから起きる不快感や不具合が防御されてしまうことです。一見便利なのですが、不自然なものを不快とも不具合とも感じないということは、改善の必要性に迫られることもないわけです。
女性の生理は、比較対象がないので、自分の状態がどうなのか?が分かりにくく、問題があるかどうかを考えることもないままに過ごしているケースが多いですね。
漢方相談のときにも、薬を飲まずにはいられない生理痛や、外出もできないほどの月経前症候群のお話をよくお聞きします。
「えー、そんな大変な状態を放っておかれたのですか?」とお訊きすると、「そういうものと思っていた」というお返事をくださいます。
「それは、漢方薬を飲んでいくことで解消できるかもしれません」とご提案すると、にわかに信じがたいご様子ですが、生理が快適に向かうにつれて希望も確かなものになっていきます。
これまで、何をするにも「生理がきたら大変」と意識して過ごしてきた時間を、のびのびと充実した時間として取り戻すような気持ちで楽しみたいですね。
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